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【試合評】釜田投壊。球団新記録を逸機した、昨年5月5日以来の15失点~4月5日●楽天4-15ソフトバンク

通算4度めになった93年同期対決

球団初の開幕5連勝を狙ったソフトバンク2回戦。
楽天の応援大使を務めるサンドウィッチマン・伊達みきおさんの始球式で開幕したデーゲームは4-15、まさかの結末に終わっている。

釜田佳直vs武田翔太。
お互いライバルと認め合う93年同期対決は、昨年3月27日を皮切りに通算4度目を迎えた。
過去3回は釜田1敗、武田2勝、チームでは楽天の3敗。
なかには釜田が8回3安打無失点のハイクオリティスタートをみせながらも、打線が武田を攻略できず...というケースもあった。

現在、イーグルスは1試合5点以上取っての4連勝。
これは2013年5月6日~同10日以来の快挙で、「杜のいてまえ」が機能する中、ここ2年間の楽天戦で防御率1.17、6勝1敗の武田を打ち砕き、釜田に白星を!と願ったゲームだった。

しかし、肝心要の釜田が踏ん張ることができない。
立ち上がりこそ三者凡退に抑えたものの、2回以降、若鷹軍団の猛攻に晒され、2回、3回、4回と複数失点。
昨年10打数6安打、1三振、1本塁打と打たれまくった長谷川勇に2打席連続の適時三塁打を打ち返され、4番・内川には左翼席へ3ランを運ばれるなど、4回7安打2四球7失点で敗戦投手になった。

5回からは二番手で小山にスイッチ。
その小山も、若鷹軍団の猛攻を止めることができず、5失点。
7回8回を任された高梨、菅原のルーキーリレーこそ零封したものの、9回に出てきた濱矢がさらに火に油をそそぐ3安打3四球3失点。
昨年5月5日ロッテ戦(●E8-15M)以来となる15失点で大敗した。

両軍のスタメン

ソフトバンク=1番・今宮(遊)、2番・本多(二)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・デスパイネ(指)、6番・中村晃(右)、7番・松田(三)、8番・長谷川(左)、9番・高谷(捕)、先発・武田(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・聖澤(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・釜田(右投)

明日への希望をみる、反撃の4得点

本戦の収穫点と言えば、大敗の中、良く4点を返した点。
ここ数年の楽天なら、大量点差ついた後は戦意も萎え、一方的にそのままゲームセットを終えることが多かったと思う。
しかし本戦では4回までノーヒットに抑えられながらも、点差が0-12とさらに開いた直後の5回、武田から3点を挙げ、一矢を報いた。

2死無走者からの3得点劇だった。

口火を切ったのは、今日も藤田だ。
昨夜、千賀からチーム初安打を弾き返し、好走塁で先制の生還をしたベテランが、今夜もチーム初ヒットを打ち返している。

続く嶋は何もしないで出塁を勝ち取った。
昨日、デスパイネのフォロースルーのバットの襲来を受け、頸部打撲に見舞われた嶋。心配されたが、元気にスタメン出場すると、この場面では持ち味の選球眼を発揮し1度もバットを振らず、フルカウントから四球をもぎ取った。
なお、嶋は3回の第1打席でも1度もバットを振ることなくフォアボールを選ぶという、まさにこの人ならではの芸当でチームに貢献している。

藤田が活路を切り開き、嶋が悟りの境地で1塁に歩いて2死2,1塁、お膳立て整い決めたのは、今日も「朱色のバット」だった。

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