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【試合評】 プレーオフへ完全ロックオン!美馬16イニング連続無失点~9月25日○楽天10-2ソフトバンク

3タテできた敵地ホークス戦

ソフトバンク24回戦は、投打かみ合う理想の大勝になった。

楽天の二桁得点は9月16日ロッテ戦(○E13-5M)以来、今季11試合目。
ソフトバンク戦では4月22日(○E11-2H)以来、2度目。

ちなみに、このときも先発は美馬だった。
チーム1番乗りの完投を披露。
打っては松井稼のNPB100人目の200号本塁打など、球団史上3度目の1試合5ホーマーが飛び出し、怒りの工藤監督会見50秒打ち切りという内容だった。

これでホークスはV後の戦績が3勝5敗に。
以前もお伝えしたようにホークスは2015年も優勝後は5勝11敗だった。
2013年の楽天も優勝を決めた後は3勝6敗1分。
やはり「燃え尽き症候群」に陥る部分が大きいのかもしれない。

ということを考えると、悔やまれるのは前日の逆転負けだ。
たらればを言っても仕方ないが、今季初のホークス戦の同一カード3タテも十分可能性のあった3連戦だったと言える。

ともあれ、試合のなかった2位・西武とのゲーム差を0.5詰めて2.5に。
CS仙台開催へ望みをつなぐ敵地勝利になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・島内(中)、4番・ペゲーロ(指)、5番・銀次(一)、6番・ウィーラー(三)、7番・聖澤(左)、8番・岡島(右)、9番・嶋(捕)、先発・美馬(右投)

ソフトバンク=1番・本多(二)、2番・今宮(遊)、3番・中村晃(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・松田(三)、6番・福田(右)、7番・高田(一)、8番・上林(中)、9番・甲斐(捕)、先発・千賀(右投) 

明暗分かれた両先発

楽天先発は美馬、対するホークスは千賀。
この両先発が実に対照的なピッチングだった。

美馬は中5日登板だったが、31歳誕生日を完封勝利で飾った前回9月19日日本ハム戦(○E6-0F)の流れに乗り、ストライク先行投球。
一方、千賀は中7日で迎えながらも、4四球を出して6回141球を費やした前回9月17日西武戦の悪い傾向そのままの四苦八苦になった。

ストライク率は美馬が75.0%に対し、千賀は57.1%と低かった。

◎両軍先発投手のカウント別の球数

両先発がどのカウントから投球したのか?を「初球」「ストライク先行」「平行カウント」「ボール先行(3-2含む)」の4つに分類し、上表にまとめた。

一目瞭然の結果である。
千賀は全体の43.9%がボール先行からの投球。
一方の美馬は11.4%にとどめ、ストライク先行からの投球が多かった。

楽天打線は、千賀の数少ないストライク先行では6打数1単打4三振だったが、全体の約4割を占めたボール先行では8打数5安打、2二塁打、1本塁打、4四球、1犠打と、打者有利のカウント状況を最大限に利用し、攻略に追い込んだ。 

印象に残ったのは、

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