【試合感想文】 3/13オリックス6-1楽天:あるべきものがなかった39球と気になる2年目のジンクス
パリーグ王者にザ・完敗
2時間48分の攻防は、終盤に大きく突き放され1-6の敗戦に。
終わってみればパリーグ三連覇の王者にザ・完敗という内容だった。
打線は日曜日に19安打を放った活発さはどこへやらだ。
オリックスのプロ1年目2年目の若手を主体とした7人の継投に7単打、7回までに散発4単打に封じられた。
8回2死満塁からあげた唯一の得点も、途中出場の平良竜哉が相手からストレートのファボールで貰った押し出しによるものだった。
いっぽう、投手陣も明瞭回答をみせた者なし。
先発・田中将は3回1失点にまとめ、「順調に1つ1つステップは踏めてるなっていう。毎度、繰り返しのように言ってしまってますけど、いい感じで来てるかなと思います」と前向きのコメントを残したが、個人的には後述する不安要素が気がかりである。
渡辺翔太は外野手一歩も追わずの一発を被弾すると、辛島航は3回6安打4失点。則本昂大もセンター田中和基の球際好守支援を受けてゼロで切り抜けるなど、1イニング2Kを奪取した伊藤茉央が唯一光るものをみせたというぐあいだった。
これで実戦16試合4勝11敗1分、オープン戦9試合4勝4敗1分の6位タイ(パリーグ5位)に。
気づけば開幕まで約2週間に迫り、オープン戦も3/15(金)DeNA戦からの8試合を残すのみとなった。
そろそろ目の色を変えてギアを上げてきてくれないと困る面々が、このチームにはたくさんいる。
島内宏明、今年はDHが増える?!
この日、太田光とともに2安打を放ったのは、島内宏明だった。
2本ともボール先行1-0から右腕の真っ直ぐを弾き返したもので、1本目はライナーでの中安、2本目は1,2塁間をゴロで射抜く右安だった。
倉敷、甲子園ではヒットに恵まれなかった21&22年のタイトルホルダーは、草薙にきて3試合連続安打に。打率は2月練習試合からの実戦で.348とし、オープン戦でも.286に押し上げた。
4年契約の最終年に当たる今年は復活を期すべく、昨オフに久しぶりにウエイトトレーニングに励み増量してキャンプイン。2/23ロッテ戦(糸満)では右越えの特大弾を放つなどハイペース調整で仕上がりの速さをみせつけたが、その後は調子下降気味。開幕をみすえてピーキングを考慮し、あえてペースダウンしているようにも感じる。
というのは、守備に就かずDH起用が増えているからなのだ。
ここまでチームは16試合140イニングを守り、そのうち島内は12試合に出場。
守備に就いたのは4試合でいずれもレフト。トータルの守備イニングは15イニングにとどまるのだ。その4試合もいずれも途中でお役御免になり、1試合フルで守ったことは今季まだない。
首脳陣も34歳になった生え抜きに起用を配慮しているのが伺えるし、あるいは今年はDHが多くなる使い方になっていくのかもしれない。
主砲の調子上がってこない問題
島内と似たような状況にあるのが、今年11月で33歳になる主砲・浅村栄斗だ。
ただし、浅村のほうが島内より深刻だ。
金武キャンプの第2クールで疲労の蓄積から別メニュー調整が続き、今季初実戦が2/23ロッテ戦(糸満)にズレ込んだことが影響している。
ホットコーナーの守備に就いたのは3月倉敷に来てから。10年ぶりに取り組むサードという不慣れなポジションなのに、本戦終えてここまで5試合21イニングしか守備に就いていない。いずれも途中で退いており、島内同様、ゲームセットまで守りに就いたケースは今季まだないのだ。
それに、バットでは実戦16打数4単打、7三振、2四球、1死球、打率.250、OPS.618。
長打が1本もなく、結果を問わず外野後方(ウォーニングゾーン前方)に飛ばした打球もゼロなのだ。
開幕前のこの時期にとにかく怪我だけは回避したい、これ以上の状態悪化は避けたい。
そういう思いが第一目標になっていて、プレーの内容は二の次になっている印象を受けてしまう。
僕は先月、あさむーの・・・(続く)
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