【試合評】生みの苦しみ~2016年5月4日○楽天イーグルス5-3ロッテ

今夜は赤飯でお祝いだ。美馬学、約3年ぶり本拠地勝利!!

美馬学がレギュラーシーズンでは約3年ぶりの本拠地勝利を挙げた。

日本シリーズでの好投はあったが、ペナントレースでは2013年4月8日ソフトバンク戦の勝利を最後に、白星から遠ざかっていた。この間、本拠地の名称はKスタからコボスタに変わり幾星霜。負け続けた連敗記録は13にまで達していた。

本拠地で先発した25試合の大半が、相手打線に打ち込まれてのKO続きだったら、まだ話は分かる。しかし、実際は打線の援護にホトホト恵まれなかったことが大きかった(この件に関しては、誰が打たなかったのか?を後日メルマガで検証したいと思う)。

25試合中、クオリティスタートを記録すること11試合、ハイクオリティスタート8試合、9回1失点以下に抑えたゲームも2試合を数え、数多くの好投を積み重ねてきたが、味方打線が沈黙、白星がスルリと手から逃げていくようなゲームが多かった。

今日も初回に相手4盤のタイムリーで先制を許す嫌な形で始まったが、その悪い空気感を必死の防戦で最少失点で切り抜けたところが大きい。

1回から6回まで毎回走者を許し、4回までは連続してスコアリングポジョシンに走者を背負う形になっても、お立ち台での本人談を借りれば、一生懸命投げることで心折られることなく粘ることができたのだ。

両軍のスタメン

ロッテ=1番・岡田(中)、2番・中村(三)、3番・ナバーロ(二)、4番・デスパイネ(指)、5番・角中(左)、6番・清田(右)、7番・鈴木(遊)、8番・田村(捕)、9番・根元(一)、先発・二木(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・聖澤(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(指)、5番・今江(三)、6番・茂木(遊)、7番・松井稼(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・美馬(右投)

右投手に苦しんできた銀次の大仕事

2回松井稼の同点打で追いついたイーグルスは、5回に美馬がデスパイネに中越え6号ソロを被弾。ロッテに再び1点先行を許す形になる。

直後の5回裏、味方が奮起し一挙4点を取った。ここですぐさま、追いつくだけでなく逆転できたことが大きかった。

1死後、岡島、聖澤の好調1,2番コンビが躍動した。連打で好機を作り、1死2,1塁で打席を3番・銀次にまわす。

チームを代表するバットマンは今季、右投手に悩まされていた。

左投手からは.344と快音を連発している一方、右投手との対戦では.197。2割を切るありさま。右投手との直近28打席でヒットはわずかに1本と当たりが止まっていた。

その銀次に特大ホームランが飛び出した。二木が投じた初球の失投スライダー。これを角度良く打ち返し、飛球はそのまま右翼席へ吸い込まれていく。1点を追う展開から2点リードに局面を一気に代えた一発は、自身初の3ラン・ショットになった。

その波に乗ったのが、4番・ウィーラーだ。

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