8戦連続ヒットで高らかに飛翔した内田靖人は、なぜ6月18日以降スランプに陥ったのか? データで診たその現在地と今後の課題点

救世主的な活躍でチームの苦境を救う

楽天は現在、4位・西武の後ろにゲーム差0.5でピタリとつける5位。打撃不振で2軍調整が続いていた銀次、今江の両選手も、交流戦が明けて1軍に再合流し、戦力が整ってきた。

復帰後の銀次はお立ち台で枡田に発破をかけられて以降、打率.357、出塁率.500の活躍、今江も復帰後の初安打がタイムリ-と存在感をアピールした。

その銀次、今江不在時に頑張ったのが、皆さんよくご存じ、背番号36、高卒3年目の大砲候補、内田靖人選手である。

6月9日に中川との入れ替わりで今季初の1軍昇格を果たすと、即7番・サードでヤクルト戦にスタメン出場。いきなり2安打1得点1打点の槍働き。足立、美馬のバッテリーと共に人生初のお立ち台に登り、「とても嬉しいです!」「最高です!」と喜びを爆発させた。

以降、6月17日DeNA戦まで8試合連続安打。6月17日まで放った9本の安打は、そのうち8本が2点差以内、4本が2点差以内の得点圏で飛び出しており、試合の勝敗を左右する局面での槍働きが目立つ、濃密なショーケースになった。内田がスタメンを張るとチームは5連勝。良い運気をもチームに運んできたのでは?と思わせる活躍だった。

救世主的な内田の活躍がなければ、6月9日以降の11勝7敗というチーム成績は、その逆になっていた可能性も否定できないと思う。昨年の中川と同様、チームを救う活躍になった。

6月18日以降は24打席でヒット2本。スランプに...

しかし、6月18日DeNA戦以降は24打席で三振13個と急増。安打は僅かに2本と一気に調子を落とした。そして、現在は15試合52打席で打率/出塁率/長打率は.229/.288/.438、OPS.726という数字に落ち着いている。

◎2016年 内田靖人 試合別 打撃成績

守備位置でライバルになる銀次や今江といったチームの主軸選手が復帰し、今後、出番が限定されそうな内田。

数少ない出場機会で内田は今後どのようにアピールすべきなのか、どんな課題点を改善していくべきなのか、なぜ17日までと18日以降であまりにも明暗分かれすぎてしまう結果になったのかを、下記で見ていきたい。

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