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【戦評】 極寒の所沢でみせたアマダーの気になる明暗、釜田の気になる変化について~3月21日△楽天3-3西武

厳しい寒さのなか、首都圏唯一のオープン戦

「寒の戻り」が首都圏を襲い、季節外れの銀世界になった春分の日。
その極寒は、ぼくの在住する信州では大雪警報が発令され、都心では正午に気温1度を記録するほど。

千葉、横浜、神宮、首都圏各地のオープン戦が軒並み中止になるなか、吹雪の所沢では自然共生型のメットライフドームで、イーグルスとライオンズが激突し、3時間47分を戦い、3-3のドローゲームに終わった。

これで対外戦成績は10勝9敗2分、NPB球団との対外戦は8勝9敗1分になった。

オープン戦成績は8勝4敗1分、ロッテと並ぶ3位タイ。
チーム打率.279は12球団1位、同防御率4.31は11位になった。

茂木、1軍合流&即スタメン

梨田楽天の1丁目1番地、待ちに待った茂木がようやく1軍に合流。

試合前には円陣の中心で「入魂一声」の声出しを務めると、ゲームでは「2番・遊撃」でスタメン出場。
ぼくらファンの前で元気な姿をみせたのだった。

2軍では練習試合、春季教育リーグなど10試合に出場し、打率.286、ホームランも1本を記録した「一人暮らし1年生」はこの日、左飛、右飛、遊飛、3タコに終わる。

だが、2打席めの右飛はヒット性の当たり。
0-2と追い込まれたが、相手が低めに決めにきた変化球が甘くなった失投を一閃。
不運にも野手の正面を突いたが、茂木らしい鋭い打撃は、僕らファンの胸をなでおろすのに十分なものだった。

守備では2度の守備機会を無難処理した。

右肘の影響が気になる1塁スローイングを伴う守備は、1-1同点の5回2死2,1塁に発生した。
9番・金子侑による、投手頭上を越えた当たり損ねのバウンドゴロ。
これを2塁ベース前方でカットすると、1塁へしっかり送球。

本戦では1塁との距離が長い三遊間ゾーンを処理する機会がなかったので、次回はそういった守備を見たいと思う。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(中)、2番・茂木(遊)、3番・ペゲーロ(右)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・岡島(左)、7番・アマダー(指)、8番・嶋(捕)、9番・藤田(二)、先発・藤平(右投)

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・中村(三)、6番・メヒア(指)、7番・外崎(右)、8番・炭谷(捕)、9番・金子侑(左)、先発・カスティーヨ(右投)

ぼくの興味を惹いたアマダーの3打席

本戦、ぼくの目を惹いたアマダー、釜田の話を進めたい。

やっぱり、アマダーは「来日史上最高の絶頂期」と言えそうだ。

その怪力打棒が炸裂したのは6回表のことだった。

ゲームは楽天が3回表に1番・島内のタイムリーで先制。
しかし、5回裏に藤平が炭谷に同点打を許し、1-1と振り出しに戻っていた。

6回表はその追いつかれた直後の攻撃だった。

1塁に死球出塁した岡島を置いたアマダーの3打席めだった。

西武のドラ1新人左腕・齊藤の高め失投チェンジアップを完璧に捉え、打った瞬間レフトの金子侑の足が釘付けになるほどの豪砲は、左翼スタンド中段へ一直線!

「寒いけど集中を切らさないでいたのが良い結果につながったね」

本人もご満悦、前2打席いずれも空三振だったことを全く感じさせず、放送席の解説・松沼博久さんが「素敵なホームランでしたね」と評した対外戦3号2ランで、イーグルスが勝ち越した。(E3-1L)

これで、アマダーが放った外野ウォーニングゾーン以遠の大飛球は、対外戦26打席で5本、打球ベースでは17本中5本になった。
風の影響がなければ3/18広島戦の左飛もホームラン級だったため、事実上は6本と言え、外野大飛球が物凄い高密度なのだ。

それにしても、アマダーの3打席は興味深かった。

というのは、、、

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