【戦評】 国内残留組が王者・若鷹軍団に勝利!─ 2月26日○楽天2-1ソフトバンク

国内残留組が常勝軍団に善戦!

「出発台湾」

今日、イーグルスの1軍27名は台湾入りした。
1軍は2/28(木)と3/1(金)、天母棒球場でラミゴと親善試合をおこない、3/2(土)に帰国予定になっている。

母国凱旋へ「機上の人」となる宋家豪が出発前、Instagramにその喜びを投稿。
空港写真と冒頭メッセージをアップしたそのころ、1軍残留組と2軍本隊は宮崎アイビースタジアムにあった。

本戦から土曜日まで4試合、恒例「みやざきベースボールゲームズ」の開催だ。
例年は沖縄本島から北上した1軍の調整場だが、今年は台湾遠征のため、「1.5軍~2軍級」の陣容で臨むことになっている。

その初戦、楽天は若鷹軍団と激突。
柳田悠岐、内川聖一、松田宣浩ら、フルラインアップに近い布陣を敷いた王者ホークスを相手に、2-1と幸先良い勝利を収めた。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・橋本(中)、3番・西巻(遊)、4番・島内(右)、5番・銀次(三)、6番・嶋(捕)、7番・ヒメネス(指)、8番・岩見(左)、9番・山下(一)、先発・菅原(右投)

ソフトバンク=1番・牧原(二)、2番・今宮(遊)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・中村(指)、6番・松田(三)、7番・上林(右)、8番・真砂(左)、9番・甲斐(捕)、先発・スアレス(右投)

鷹の開幕投手から2得点

得点を奪った相手がポイントなのだ。

5回までスコアレスで進んだ試合が動いたのは、6回以降のこと。
イヌワシ打線が6回に1点、7回にも1点を取ったが、取った相手は2年連続の開幕投手が決定したあの千賀滉大からだった。

1点目は6回1死3,2塁、橋本到の投ゴ選で三走生還。

この回は先頭・岩見雅紀が初球、2球と連続空振りした0-2後に驚異の粘りをみせた。
結局は空三振に倒れたものの、千賀に10球投げさせた。
この粘りが、千賀の動揺を誘った部分はあるはずだ。

そんな和製大砲候補は4回1死2,1塁ピンチ、中村の放った左翼ファウルゾーンに切れていくフライを懸命に追いかけ、最後は球際飛びついて好捕する名場面も作った。

2点目は7回、先頭・銀次の巧打を起点に2死2,1塁を作り、山下斐紹が右前へタイムリーを放った。
山下はこの日チーム唯一のマルチヒットを記録、マスクをかぶっては福田秀平の二盗を刺す活躍だった。

ヒット数は楽天は5本(全て単打)、ソフトバンクは8本(長打2本含む)。

快音は相手のほうが上まわったものの、「好投」「粘投」「好守」を繰り出したのは楽天。
春晴れのなか、粘り強く戦う犬鷲選手に、台湾へ帯同せずに本戦の指揮を執った平石洋介監督もきっとニンマリだ。

なお、先日腰の張りで別メニュー調整と報じられた正捕手・嶋基宏が今季初の実戦出場。
守備では4回までマスクをかぶると、バットでは今季初打席で中安を記録。
先発スアレスからお得意のコンパクトなおっつけでセンター右へとヒットを弾き返している。

昨年は怪我でほぼ1年を棒に振った下妻貴寛も9回1イニングでマスクをかぶった。
下妻が実戦で捕手出場したのは、昨年7/8BC栃木との練習試合以来のこと。
今野とのバッテリーで1暴投絡む1失点を喫したが、ともあれ実戦でマスクをかぶることができたことを吉としたい。

菅原、3年連続の開幕1軍切符へ

「好投」を演じたのは、3回無失点の先発・菅原秀と8回1イニングを抑えた四番手・木村敏晴。
他3人は「粘投」という評価になりそうだ。

とくに菅原にとって、平石監督が見守るなかでのマウンドは期するものがあったはずだ。

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