【試合感想文】 7/23楽天4-2西武:鈴木翔天プロ初セーブを辰己涼介7号3ラン
セーブ経験者ではなく、未経験の左腕だった
はたして最終回のマウンドに誰が登るのか?
前日、4月にNPB史上最年少27歳5ヵ月の通算200Sを達成させた守護神の離脱が明らかになった楽天。詳しいことは報道されていないが、特例2023の対象で抹消となり、場合によっては長引くことも予想される。
そんな緊急事態、2点リードの9回に白羽の矢が立ったのは、筋トレが日課の185cmサウスポーだった。
新任の永井怜コーチの発案かもしれない。宋家豪や酒居知史、安樂智大といったセーブ経験者ではなく、未経験の鈴木翔天をマウンドに上げた起用は積極的に評価したい。
戦力ダウンにつながる主戦級の離脱は、裏を返せば若手の台頭や成長を促すことのできる貴重な機会でもある。また、チームとして新たな戦術の選択肢を手に入れるチャンスにもなる。
その意味で鈴木翔天の抜擢は妥当だった。
鈴木翔もベンチの起用に応えて全く付けいる隙を許さない圧巻のパフォーマンス! 遊ゴ、投ゴ、見三振の内野完結の三者凡退ショーで締めくくった。
なかでも、ベテランの栗山巧に止めたバットに当たるボテボテの投ゴに退けたシーンは見どころになった。
今後、松井裕樹がどんな道を歩むか分からないが、一部(※)で待望視されてる先発再転向の道に進むとなれば、後継者が必要になる。そのとき、楽天リリーフ陣で松井裕とともに二ケタ台の奪三振率を記録する大卒5年目サウスポーは、その有力候補になりそうだ。
※・・・元ロッテ守護神の荻野忠寛さん、シンクタンクDELTAメルマガ7/17号
戦況を覆した辰己涼介の3ラン
伊藤裕季也のタイムリーで1点差に肉薄した4回2死3,1塁、辰己涼介のバットから逆転決勝の7号3ランが生まれた。
結果球はインハイ147キロ速球。助っ人左腕が捕手・古賀悠斗のミットどおりに投げ込んだそのファストボールを完璧に打ち砕いた。
赤線で囲ったインコース高め。今シーズンはここで26打数6安打の打率.231と決して結果が出ているわけではないが・・・(続く)
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