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【試合評】夜空ノムコウの快記録~5月25日○楽天4-1オリックス

夜空ノムコウの快記録

5回と6回のイニングインターバル。
花火で彩られた神戸の夜空のむこうには、「快記録」が待っていた。

則本が8回1失点、10奪三振でリーグトップタイ6勝目。
1991年に野茂英雄(近鉄)が記録したNPB記録『6試合連続の二桁奪三振』に並ぶ快記録を達成させると、2位・ソフトバンクが最下位・ロッテに打撃戦で打ち負けての今季最多失点(H7-12M)。
3試合を残してイーグルスが『交流戦までのリーグ戦首位通過』を決めた。

2位とのゲーム差が今季最大タイ3.5に広がったのは、1週間ぶり。
則本が初回5失点も、1イニング6本のタイムリーなどでひっくり返し、梨田監督が興奮調に「何かのドラマの始まりを感じていた」と口にした5月17日、岩手での日本ハム戦(○E15-6F)以来のことになった。

チーム成績は39試合28勝11敗の勝率.718、貯金は今季最多の17へ。
各種戦績は12勝6敗、オリックス戦7勝1敗、ビジター戦15勝7敗、先制された試合7勝6敗。
ゲーム差は2位・ソフトバンクと3.5、3位・西武と5.0、4位タイの日本ハム、オリックスと12.0、6位・ロッテと18.5としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・岡島(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

オリックス=1番・駿太(右)、2番・西野(二)、3番・中島(指)、4番・T-岡田(左)、5番・小谷野(一)、6番・モレル(三)、7番・宮崎(中)、8番・大城(遊)、9番・山崎勝(捕)、先発・ディクソン(右投)

右打者キラーのディクソンから作った4回同点劇

初回に則本が自らの暴投も絡み、4番・T-岡田の巧打で1点を失う試合展開。
追いかけるかたちで始まった8回戦だが、4回に同点、5回に勝ち越し、6回にはリードを3点に広げる追加点と、中盤以降ゲームをひっくり返した。

同点に追いついた4回、無死3,1塁で5番・銀次の二ゴ時の三塁走者生還は、先頭の3番・ウィーラー、4番・アマダーによる長短連打が「お膳立て」した。(楽1-1オ)

今季のディクソンは、左打者が苦手で被OPS.843/被打率.321。
一方、右打者は.591/.212と良く抑えていた。
しかも、3回まで楽天打線はゴロ率100.0%。
ゴロばかり打たされていた中、右の外国人勢が素晴らしい仕事で同点の突破口を作ったのだ。

まずはウィーラーである。
今シーズン、右打者に許した長打はわずかに3本というディクソンを相手に、内角146kmを力強く振り抜いての左越え二塁打。
他の右打者がインコースを再三攻められ、この打席で自身も内角攻めを連続で受けていたため、狙っていた部分もあったのかもしれない、2-2からお見事な長打だった。

続くアマダーは変化球をひっかけた三遊間へのゴロ打球。
しかし、飛んだコースに恵まれ、サードを守るモレルの拙守にも助けられ、左前へしぶとく抜ける単打でつないだのだ。

今季3度目の外国人3連打で勝ち越し!

翌5回は2死走者なしから外国人トリオの三連打で逆転した。(楽2-1オ)

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