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【試合観戦記】 6/1ヤクルト2-8楽天:交流戦5戦4勝1敗は2017年以来!

今季初4連勝で交流戦2位浮上!

楽天は連勝街道を今季初の4へと伸ばした。
2カード連続の勝ち越しも今季初めて。交流戦順位も2位へと浮上した。

投げては今季初先発の松井友飛が好投。
イニング先頭打者の出塁を許したのは1度だけと、合計4イニングを三者凡退で締め、6回2安打1失点。

打線は序盤3回に幸先よく3点先制した。村林一輝による2カード連続のホームランが3号3ランは、「今の現状を考えると、非常に大きな一発だった」とヤクルト高津監督もそのダメージを認める大きな一振りになった。

ラッキーセブンには一挙5得点。2死走者なしから小深田の安打を皮切りに敵失も絡めて怒濤の得点ラッシュになった。
1イニング5得点は、5/3○M1-12E(楽天モバイル)の7回にあげた6得点以来の今季2度目だ。

7回は村林がチーム4点目のタイムリーで先発ヤフーレをKOした後、相手の継投策のマズさにも助けられた。

なおも2死2,1塁で辰己、鈴木大、渡邉佳と左が続く場面だ。セオリーどおりなら左vs左で長谷川あたりをぶつけるはず。しかし高津監督は右の丸山を送り込んできた。

イーグルスは投打かみ合う好内容で、直近10試合1勝7敗2分と波に乗れないスワローズをS2-8Eで降した。

それにしても、1週間前は歴史的大敗などもある6連敗。投手陣は2戦合計33失点の投壊をおこすと、打線も37安打で長打2本のみと迫力不足。投打ともにドン底だったのに、交流戦へ入ってよく立て直したと感じる。

その中心にいるのは、打線でいえば1番を任されている小郷なのだろう。
前述37安打中長打2本のその2本を放ったのはオゴーだし、この4連勝中は打率.444、出塁率.500だ。人生初5安打後は状態は下降局面だったが、ここへきて再び復活してきた。

悩める主砲を6番降格。打線を組み替えた今江監督

試合前にはスターティングオーダーにも驚かされた。

大敗してもスタメンをほぼ変えないなど、打線を固定して戦うことの多い今江監督。

ところが、4連勝目がかかった本戦では、1番・小郷、2番・村林、3番・辰己の上位3人は固定ながらも、4番に指揮官が「打線の核」と信頼を寄せる鈴木大を抜擢。大地4番は2020年9月以来、楽天では5度目になった。

5番には思い入れのハマスタから波に乗って3試合連続安打を決めていた渡邉佳が入るなど、打線を組み替えてきた。お孫さんは本戦も2安打を弾き返し、4試合連続安打にし、この間は13打数7安打。この間のコンタクト率は96.2%。バットを振りにいった約3割でヒットに化けるという効率の良さも際立っている。

5/17○E5-3B(京セラドーム)以降、43打数14安打の打率.326と調子を上げてきた小深田が、ここ2試合は9番で下位からの流れを作っている。2試合連続2得点は今季自身初だ。

それまで4番を任されていた浅村は、2016年6/16広島戦以来となる6番降格人事。

悩める主砲は4連勝中、出場機会が与えられない阿部とともに完全に蚊帳の外。この日も4タコに終わり、目下28打席ノーヒット。5/10には.745あったOPSはみるみる下げて今や.611である。

試合展開

ヤクルト=1番・丸山(右)、2番・山田(二)、3番・長岡(遊)、4番・村上(三)、5番・サンタナ(指)、6番・青木(左)、7番・オスナ(一)、8番・中村(捕)、9番・山崎(中)、先発・ヤフーレ(右投)

楽天=1番・小郷(右)、2番・村林(遊)、3番・辰己(中)、4番・鈴木大(三)、5番・渡邉佳(一)、6番・浅村(指)、7番・岡島(左)、8番・太田(捕)、9番・小深田(二)、先発・松井(右投)

両軍のスタメン

イヌワシ打線4試合連続ホームラン攻勢

4連勝のこの間、打線では4戦連続で誰かしらがホームランを放っている。
チーム4試合連続ホームランは昨年8/2~8/5以来のことになる。

このホームラン攻勢が大きく、交流戦における24得点は目下のところ12球団最多得点なのだ。

それにしても、素晴らしい超弾道が目白押しだ。

5/29○E4-0DB(横浜)では太田の先制決勝1号ソロ。「次の打者が内だったので長打は狙った」という思考とその実践が素晴らしかった。そこまで当該6打数0安打と楽天打線を苦しめていたジャクソンのチェンジアップを左中間スタンドへ運んでみせた。

5/30○E6-5DB(同)は村林の先制2号ソロ。DAZN解説の仁志敏久さんが感嘆したインコース低め難しいストレートをさばいた一発だった。

そして福島に・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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