【試合観戦記】 4/9楽天4-5オリックス:初回1番・西川3球三振に仕留めて勘違いしちゃった犬鷲バッテリー

この日も先制を許した楽天バッテリー

楽天は打率.199、対するオリックスは.179。
12球団で2チームだけの打率1割台に苦しむ両球団対決である。

来週も火・水・木と場所を仙台に移して同じカードが組まれている。勝敗はどうなるにせよ、先の戦いを見据えたとき少しでも相手に嫌なイメージを植え付けておきたい3連戦だ。

しかし、初戦はそれが叶わず、4-5の1点差負けを喫した。

今季ここまでイーグルスは開幕8試合を終えて、先制ゲームはわずか1試合。
先制された7試合を確認すると、先発が序盤3回までに先制失点を許しているケースが5試合もあった。

もっと言えば、初回に先手をとられたケースが、3/30荘司康誠、4/3岸孝之、4/5早川隆久。この3試合、楽天はいずれも負けている。投打を上手くかみ合わせていくにも、先発投手は序盤の先制失点を防がなければならないところ、この日のポンセは初回いきなり2点を奪われてしまった。

勘違いしちゃったかな?

過去2年のイニング別失点で198cmの大型右腕が最も失点したイニングは初回。それだけに注意して入らなければならない立ち上がり、マスクをかぶる石原彪ともども自らの投球に酔ってしまったのかもしれない。

初回1番・西川龍馬を真っ直ぐ3球で空三振に退けた。結果球155キロのファストボールに、広島からFA移籍してきた新戦力の左打者は、実況アナいわく「着払い」の振り遅れての空三振。これでバッテリーともども勘違いしちゃったんじゃないか。

続く2番・西野真弘はここまで打率.333と好調。先週は16打席で8出塁、1打席平均5.19球と球数を投げさせており、西武の平良海馬から粘りの9球四球をもぎ取ってもいた。

小兵ながらも出すとやっかい。中軸につながるところだけに抑えておきたいところだった。しかし結果はフルカウント11球勝負からの根負けフォアボール。

11球中ストレートがじつに9球という、あまりにも偏りすぎた配球になっていた。いくら150キロ越え連発でも真っ直ぐばかりでは目慣れしてくる。バッテリーがちょっと軽く見ちゃったのかなという印象だ。これが全てだったように思う。

その後、3番・中川圭太の左翼線二塁打、5番・森友哉の左越え二塁打は、走者を置いたことで威力が減った高めのストレートをさばかれるかたちになった。

打順が2まわり目に入った3回にも2点を失った。

1巡目は・・・(続く)

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