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【試合感想文】 5/10オリックス8-2楽天:強いチームと弱いチームの差

フランコと山﨑剛の守備ミス

開幕31試合目にして今季最大級の「さすがに観る気も失せかねない敗戦」になった。

序盤3回終了時にE0-6Bと大量6点差も。さすがにキツい。

序盤6点ビハインドの状況は4/9●E1-10M(ZOZOマリン)でもあった。しかし、あのときは敵地戦。先発が早々にマウンドを去っても、ブルペン陣がまかなうのは8回まで。

ところがホームだと投手陣は1イニングぶん多く9回まで投げなくてはならず、ツラいところなのだ。
もし本戦がビジターなら安樂智大は投げなくて済んだことになるわけで。

それにしても(もちろん投手陣もピリッとしなかったが)守備で大きく足を引っ張られた一戦になった。

2回の3失点、3回の3失点はいずれもそう。

2回無死1塁、6番・頓宮裕真は外角低めスライダーをひっかけたサード右、三遊間ゴロ。この討ち取った打球をフランコがカット処理しに入った。

5-4-3の併殺コース! しかし捕球しそこねてグラブ弾かれて転々。バックアップに入ったショート山﨑剛も投げられずという内野安打だった。この後、下位から上位で3本のタイムリーを浴びたわけだ。

3回は先発・岸孝之が塁上に走者を残して負傷降板。緊急登板した二番手・西口もピリッとせず、さらに傷口を広げて1死満塁にしてしまうも、どうにか2死満塁まで漕ぎつけた場面だった。

バッターボックスは9番・宜保翔。2-2からの打たせた打球はショート右・2塁ベース左の遊ゴ。しかし山﨑剛のグラブの下をかするかたちで外野に抜けてしまい(後逸)2者生還。センター岡島豪郎のバックホームも及ばずという2点タイムリーエラーになってしまった。

強いチームと弱いチームの差は、こういう球際守備をモノにできるか?でも現れる。

前日の試合でもそんな場面があった。

0-0で迎えた3回裏・楽天の攻撃。先頭の9番・山﨑剛の中安は2塁ベース右・セカンド左。二塁手ゴンザレスの逆シングルのグラブの下をしぶとく抜けたゴロヒットだった。

言ってしまえば、相手の拙守だ。もらったミスで先頭打者が出塁できた絶好の機会。

しかし、この後、イーグルスの攻撃はどうだったか?というと、小深田バント失敗で1死1塁、浅村は四球をもぎ取ったものの、続く鈴木大の塀際右飛で1塁戻れずゲッツーというボーンヘッドに終わってしまったのだ

試合展開

オリックス=1番・茶野(右)、2番・福田(左)、3番・中川圭(中)、4番・シュウィンデル(指)、5番・宗(三)、6番・頓宮(一)、7番・ゴンザレス(二)、8番・若月(捕)、9番・宜保(遊)、先発・田嶋(左投)

楽天=1番・小深田(二)、2番・島内(左)、3番・伊藤裕(一)、4番・浅村(指)、5番・岡島(中)、6番・炭谷(捕)、7番・小郷(右)、8番・フランコ(三)、9番・山﨑剛(遊)、先発・岸(右投)

両軍のスタメン

8年ぶりの屈辱を回避

もし2試合連続で相手先発に9回以上無失点を許したら、2015年5/26、5/27阪神戦以来の約8年ぶりの屈辱になるところだった。

あのときの甲子園は塩見貴洋vs岩田稔の同郷対決になった5/26で岩田が9回3安打無失点の完封勝利、翌5/27は延長11回サヨナラ負けを喫したが、そのゲームで藤浪晋太郎が13三振を奪う10回4安打無失点でイヌワシ打線を沈黙させた。

浅村栄斗の5号2ランは・・・(続く)

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収。ただいま新規読者さん募集中!

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