【記録】 東北楽天が誇るファイアーマン、西口直人の獅子奮迅ぶりと・・・
楽天投手陣の《最も頑張りました賞》
今年の楽天投手陣に付与したい《最も頑張りました賞》。
個人的には、西口直人の完全一択だと思っている。
61登板は平良海馬(西武)と並ぶパリーグ最多タイ登板。救援55.2回はパリーグ5位のボリュームを誇り、防御率も2.26と優秀だ。
ホールドポイントは34個。最後の最後までパリーグ最優秀中継ぎ賞を平良と水上由伸の西武勢と争う活躍ぶりだった。
それだけではなーいっ!
同じ61登板の平良と比べても、西口にかかる負担が圧倒的に大だった事実は、先日10/30noteで言及したとおり。
ちなみにこの記事は思わぬ反響を呼び、当方note歴代3位のアクセスを叩き出した。この月額noteマガジンをご購読いただくみなさんとは別に、単売で久々にかなりの数をご購読いただいた。
同点またはリードした44登板で逆転を許したのは1例だけ
もっと細かく見れば、同点の17登板で失点を許して逆転されたケースはゼロ。当該17登板全て無失点に抑えてイニングを完了させ、後続にバトンを渡していた。
リードした27登板では、同点または逆転された事例は6/5○E6-5DBの1試合だけ。その試合も9回に浅村のバットから逆転決勝2ランが飛び出し、最終的にはチームは勝利した。そう、今年の西口は自身の責任でチームが負けた事例はゼロだったのである。
さらに言えばだ。走者有で投入された『火消し登板』の活躍ぶりも、ほんとうに目覚ましいものがあった!
61登板中、火消し登板は下記の8試合だった。
ちなみに、防御率1.06で23ホールドだった2017年の福山博之は65登板で火消し11登板だったことを考えると、全盛期のサブに準じる内容だとも言えるわけだ。
表中、左側の「回」「展開」「点差」「アウト」「塁」は登板時の状況を表している。
「生還数」は前の投手が残した塁上の走者を生還させてしまった数だ。
これをみると、西口の火消し8登板中、同点またはリードした展開では7登板も。まさにヒリヒリした状況で火消しに向かっていた。
当該8登板中4登板で複数走者有、8登板中3塁に走者がいるケースは5登板と、ワイルドピッチなどバッテリーミスすら許されないシチュエーションも多かった。
それにもかかわらず、当該打者14人と対戦してノーヒット。
前任が残した計14人のランナーを1人もホームに生還させなかったのだから、いやはや、素晴らしい!
このことは先日11/15にTwitterで紹介し、いいね100個以上を頂戴したのだが、本稿はその落ち穂拾いです。
次に確認したいのは、打者14人との対戦成績だ。(続く)
この後、西口投手の火消し投球の特徴についていくつかのデータで言及し、もう1人の優れたファイアーマンを紹介してます。
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