【戦評】 追い上げ許す戦況悪化を食い止めた、ハーマンの11試合連続無失点~7月5日○楽天6-5ソフトバンク
エースに約2ヵ月ぶり白星
ゲームセットの瞬間、ぼくは今年一番ホッと胸をなでおろしていた。
則本が負ければ自身ワーストの6連敗。
チームも今季最多の借金20に逆戻りする要所の一戦、間断なく降り続いた雨中戦を制したソフトバンク14回戦になった。
まずはともあれ、5/19日本ハム戦(○E5-0F)以来、エースに約2ヵ月ぶりの白星がついたことは朗報だ。
押される苦しいゲーム展開だった。
先手はホークスが取る。
1回2死から3番・柳田に内野安打出塁を許すと、柳田の二盗時、嶋の2塁送球が珍しく中前へ抜ける悪送球(今季初)。
2死3塁、4番・内川に先制打を浴び、則本が早々に1点を失った。
楽天の反撃は2回に幕開け。
外角低めの難しいカーブを左翼Eウィングに突き刺したアマダーの技あり12号ソロ、1点勝ち越し直後の2死3,1塁で飛び出した島内の価値大な4号3ランなど一挙5得点で攝津を完全攻略する。
平石新体制で1イニング5得点以上は3度目の快挙になった。
1-5と逆転して主導権を握ったかにみえたイーグルス。
ところが3回以降、若鷹軍団の一発攻勢に激しく追い上げられてしまう。
6回は則本が西田に2ランを許すと、8回は宋が柳田にソロを被弾。
終盤は1点差のヒヤヒヤのなか、高梨、宋、ハーマンと懸命の逃避行で、薄氷の1点差勝利をモノにした。
結果はどうあれ、接戦を制した事実は大きい。
梨田旧体制は4勝12敗と大きく負け越した1点差ゲーム。
平石新体制ではこれで3勝3敗、ライバル球団と互角に渡り合う体力が戻ってきた。
チーム成績は6位、75試合28勝46敗1分の勝率.378、借金は依然と18である。
ゲーム差も1位・西武と15.0、2位・日本ハムと13.0、3タイで並ぶソフトバンク、オリックス、ロッテと10.5も開いている。
しかし、平石新体制では7勝5敗と勝ち越している。
2軍では調整中の松井が1イニング2三振零封と調子を上げている。
オールスター明けに背番号1が戻ってくれば、終盤2イニングは盤石。
夏場の戦いに「希望」をもたせる勝利になった。
両軍のスタメン
ソフトバンク=1番・上林(右)、2番・中村(左)、3番・柳田(中)、4番・デスパイネ(指)、5番・内川(一)、6番・松田(三)、7番・西田(二)、8番・高田(遊)、9番・市川(捕)、先発・攝津(右投)
楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)
ハーマンの力投
この試合、アマダーの12号ソロや則本の投球など色々書きたいことがある。
田中の5試合連続の複数三振の背景には菊池雄星撃ちホームランで打撃の形を崩したことによるものとか、島内は引き続き四球量産体制とか、色々ある。
しかし今回は、ふだんあまり触れることのできないハーマンに絞って書いてみたい。
1点リードの最終回をゼロに抑え、、、
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