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【試合評】デスパイネ3三振斬りも、激しく消耗。尾を引いた因縁の対決~9月24日●楽天3-4ソフトバンク


鷲ファンが絶句し、グラウンドにしゃがみ尽くした則本が悔しさのあまり右手拳を人工芝に叩きつけた7回裏まさかの暗転...

今振り返れば、その伏線は、結局のところ、エースが涙を流した前回9月3日ソフトバンク戦(●E0-1H)にあったのかもしれない。

絶対に負けられない試合だった。
7回表の開始時、所沢では2位・西武が6-2と大きくリード。
かたや楽天は、斜陽の元敵軍エースの前に5回まで散発3単打。
0-1と1点を追う展開で7回表の反撃に入っていた。

4番・ペゲーロが先頭打者四球。
続く5番・島内が三遊間を射抜き無死2,1塁を作り、攝津をようやく降板に追い込むことに成功する。
しかし、相手の継投の前に絶好のチャンスが、1人倒れ2人倒れ、2死2,1塁に追い詰められていた。 

土壇場を救ったのは、右肩右肘痛で本調子とは言えない茂木の一振りだった。
嘉弥真との左vs左を制した一撃は、左翼ホームランテラスまで達する16号3ラン!
三塁側ベンチ前でキャッチボールをしていた則本が両手をめいっぱい突き上げてガッツポーズしたのが印象的な、息を吹き返したかにみえた起死回生の一撃だった。(楽3-1ソフトバンク) 

両軍のスタメン 

楽天=1番・オコエ(右)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ペゲーロ(左)、5番・島内(左)、6番・ウィーラー(右)、7番・岡島(左)、8番・茂木(左)、9番・嶋(右)、先発・則本(右投) 

ソフトバンク=1番・本多(二)、2番・今宮(遊)、3番・中村晃(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・松田(三)、6番・上林(中)、7番・福田(右)、8番・高谷(捕)、9番・高田(一)、先発・攝津(右投) 


しかし、7回裏、エースを待ち受けていたのは「悲劇と不運の狂騒曲」だった。

発端は三塁を守るウィーラーのリーグ最多21個目の失策である。
先頭の2番・今宮の当たりは打ち取った三ゴ。
しかし、ウィーラーがトンネルさせてしまい、無死1塁に。

三ゴがウィーラーの股間を抜けて左前へ転がったのは、8月25日の日本ハム戦(●E3-5F)の2回無死2塁、ファイターズに先制点を献上した大田の三ゴ失以来、今シーズン2度目。
当方記録では、投手を除く楽天内野陣の股間をゴロ打球が抜けたのは、これと本戦の2例だけという、お粗末なエラーで出塁を許してしまった。
 

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