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【試合感想文】 4/12オリックス7-2楽天:風のいたずらでは済まされない早川隆久の2被弾

投手陣もヤバいよ・・・

今季初登板した西垣雅矢が頓宮裕真に頭部死球をぶつけて危険球退場。波乱もあったオリックス2回戦は、4/9●E1-10Mに続く今季2度目の初回から相手に主導権を握られ終始敵軍ペースで進んだ負けゲームになった。

これでオリックス先発の田嶋大樹は2021年9/16●E1-3Bから楽天戦8連勝。

開幕10試合3勝7敗は、春先から負けが混んで梨田昌孝監督が開幕63試合目の6/16に休養に追い込まれた2018年と全く同じ成績である。当時は序盤10試合で首位と5.5ゲーム差引き離されていたが、今季も1位・ソフトバンクとの差は5.0とほぼ変わらずの状況だ。

多くのファンが打線の超氷河期状態ばかりに目がいきがちだが、じつは投手陣もけっこうヤバヤバ。

というのは、チーム打率は4/9(日)からパリーグ最下位だったが、本戦を終えて遂にチーム防御率も同最下位に転落してしまったからだ。

好投していた先発陣もここへきて責任投球回もたずに降板するケースも目立ち、その影響もあってブルペン陣の1試合平均起用数は4.1人を数える。他球団は下記のとおりで、救援陣に負担がかかっている。

日本ハム 3.6人
オリックス 3.4人
ソフトバンク 3.2人
ロッテ 3.2人
西武 2.9人

パリーグ他球団の救援陣1試合平均起用数

侍ジャパンのWBC優勝効果で野球熱が再び盛り上がりをみせているなか、ことイーグルスに関して言えば、はやくも苦境。ここから指揮官、ナインがどうチームを立て直していくのか。

最終9回に山﨑剛がチーム68イニングぶり適時打を記録したとはいえ、出口はまだ見えてこない。はやくも心折れかけ気味の僕だが、辛抱強く見守っていきたい。

試合展開

オリックス=1番・茶野(右)、2番・太田(二)、3番・森(指)、4番・中川圭(中)、5番・杉本(左)、6番・宗(三)、7番・頓宮(一)、8番・野口(遊)、9番・若月(捕)、先発・田嶋(左投)

楽天=1番・小深田(左)、2番・島内(右)、3番・浅村(二)、4番・フランコ(指)、5番・阿部(一)、6番・炭谷(捕)、7番・辰己(中)、8番・伊藤裕(三)、9番・山﨑剛(遊)、先発・早川(左投)

両軍のスタメン

安田にもっと出場機会を!

最終9回に途中出場した安田悠馬が平野佳寿から放ったツーベースは鮮やかだった。

あと一歩でホームランという右翼フェンス最上段の黄色いところ直撃の完璧に捉えた快飛球は、観ているファンの心をワクワクさせるロマンある一撃になった。

これで背番号55の打撃成績は、11打数4安打、1二塁打、2三振の打率.364になった。

今、イーグルスに必要なのは1にも2にも打てる人材。それでなくても安田はドラ2で獲得した強打のプロスペクトだ。1年目ほぼ怪我で棒に振ったことで、とにかくこの人に足りないのは経験値。少しでも打席数を与えるべく、捕手での出場をもっと増やす道を探るのか、あるいはファーストなど他ポジションでの起用を探るべきだと思う。

現在、彼がスタメンマスクをかぶるのは田中マー君先発のときだけ。首脳陣が安田の捕手としての力量に不安を覚えているから、スタメンなど重要どころでの出場が増えてこないのかもしれない。

確かに捕手としては圧倒的に経験不足。なかでもワンバンを止める技術が不安視され、9イニング当たりの暴投発生数は炭谷銀仁朗0.51個、太田光0.64個に対し・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収ただいま新規読者さん募集中!

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