【2023総括】 3月上旬、胸騒ぎを覚えた僕はSNSに不安を書き込まずにはいられなかった。楽天はなぜ17.0差でV逸したのか?(1)

今年のイーグルスは順位こそ昨年と同じ4位だったが、首位とのゲーム差は前年6.5から17.0に拡大した。10年連続V逸の余波は大きく、最終戦から2日後には石井一久監督が退任。2018年9月のGM就任から始まった石井体制も終焉を迎えている。

なぜ楽天はオリックスに決定的な大差を許したのか?

今年の戦いを、SNS総フォロワー数5800人の鷲ファンで、河北新報Web版の連載コラムも好評のしばかわが、全4回の短期集中連載で振り返ってみたい。

島内宏明の異変

じつはこうなることの予兆は、開幕前すでに現われていた。

2年連続でタイトルを獲得し、昨年も141試合で4番を張った島内宏明の異変。僕が最初に気づいたのは3/9のことだった。

「今日で実戦5試合目だが、いまだに守備に就いていない。下半身に不安を抱えているのだろうか?」

2月の実戦は見送り、3/4からようやく出場した島内。オープン戦も2週目なのに、もっぱらDHなのだ。当時の僕は胸騒ぎを覚えてXに不安を吐露せずにはいられなかった。

翌3/10今度は打撃の調子がおかしい。

優れた選球眼を持ち、例年85%以上の高いコンタクト率を誇るのに、この時点で55%どまり。いくら開幕前とはいえ、あまりにも不自然。1打席で3度空振りする珍しいシーンも目撃されていた。

このように、5年ぶりに2軍落ちを経験しOPSも.826から.667まで下げた今季不振の予兆は、開幕前から見え隠れしていた。

後から判明したことだが、原因はやっぱり怪我だった。僕が予想した下半身ではなかったものの、10/13河北新報によると「2月の春季キャンプ中に左肩を痛めていた」という。

結局、初めて守備に就いたのは、ペナントまで2週間をきった3/17。故障に調整不足も重なり、他球団より一足先に火蓋が切られた3/30エスコンフィールド開幕を迎えざるをえなかった。

辰己涼介の異変

パリーグ外野手部門で2年連続ゴールデングラブ賞。辰己涼介が広大な守備範囲と強肩を武器にセンターで好プレーを魅せるたび、SNSは「#残念そこは辰己」で盛り上がる。

今年はグッズチームが「エリア無限大」タオルを早々に製作したにもかかわらず、新婚ほやほやで息子くんも生まれた辰己は、じつは守備で精彩を欠いていた。

辰己以上に他球団ライバルの沈下も激しく、ゴールデングラブ賞こそ3年連続で受賞したとはいえ、辰己を含めた楽天のセンターUZRは-4.8へ急落。楽天守備陣が許した・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

楽天イーグルスを周囲よりも“半歩”詳しく知りたいあなたへ──

5年続いた石井体制に終止符が打たれ、来季は今江新体制で波乱のなか再起を図る楽天。安樂パワハラなど、いろいろ衝撃的なストーブリーグも年またいでnoteします!

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