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【戦評】松井に続き則本も復活。楽天先発陣3戦連続QSは今季初~8/21○楽天4-1日本ハム

光明差し込む2夜連続

チームの課題「先発投手陣の安定感」へ光明差し込む2夜連続だ。

前日は松井が苦しむ先発転向で6回2失点と答えを見つけると、本戦は則本が9回途中1失点の快投で7/3○E3-1以来の今季4勝目をあげた。

水曜日の涌井を起点に3戦連続のQSは今季初の快挙に。

現在、イーグルスの先発防御率は4.34でパリーグ4位。
他球団に比べて優位に立つ数字ではないが、今後改善されるのでは?と期待は高まる。

◎パリーグ各球団 先発防御率
ソフトバンク 3.95
日本ハム 4.31
オリックス 4.32
楽天 4.34
ロッテ 4.50
西武5.02

ゲームは前半の5回終了時まで0-0で進む今季3度目の展開になった。

楽天は則本が5回まで散発3単打の好投をみせると、日本ハムは加藤がショートスターターで3回無失点、第二先発の村田も2回をゼロに抑えていた。

試合が動いたのは6回表。

お得意の2死走者なしから三番手・玉井を攻略していく。
6/27○E18-4Fに6失点して以来、20試合連続無失点中だった28歳右腕から1点先制した。

決めたのは2死から浅村が1塁に歩いた後、島内の先制二塁打だった。

第1打席にもヒットを放った島内は、これで今季初の2週連続ビジター日程で37打数15安打8打点。この間、死球3個を受けたがなんのその、打率.394、OPS1.149と大活躍だ。残り2戦の活躍にも期待したい。

翌7回は先頭・田中が三塁打で切り込むと、その後の1死3,1塁で小深田がセーフティスクイズ成功。堀との左vs左、かつ球種はスライダーという難しい条件のなかしっかり決めた仕事が、三木楽天初のスクイズによる得点になった。

9回には日曜日以来、三振が増えていた浅村が16号2ラン
金子から6試合ぶりの一発をバックスクリーンに放り込み4-0。

9回裏、完封を目指した則本が3連打で1失点し降板。3点差になり、なおも無死2,1塁でブセニッツの救援を仰いだことを考えると、非常に大きな加点になった。

主力休場でも大幅勝ち越し

この日、茂木はベンチ入りしたものの完全休養。
OPS9割超えの主将が前日自打球の影響で出場を見送った。

しかし、茂木が休場したときのチーム成績は7勝1敗だ。
同様にロメロ休場時も4勝1敗1分と勝ち越している。

主力を休ませ負けが混んだら、なぜ外した?と指揮官の采配に逆風が吹きかねないところ、このように勝ち越すことができているのも、今季の楽天の特徴の1つだ。

これでチーム成績は2位、54試合29勝22敗3分の貯金7へ。

各種戦績は、8月10勝6敗2分、直近10試合5勝3敗2分、日本ハム戦5勝3敗1分、ビジター12勝11敗2分、完全ドーム球場6勝6敗1分、5回終了時に同点の試合4勝3敗1分、連戦4日目以降11勝12敗1分に。

ゲーム差は1位・ロッテと0.5、3位・ソフトバンクと0.5、4位・日本ハムと4.0、5位・西武と5.5、6位・オリックスと11.5になった。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木(三)、3番・ロメロ(指)、4番・浅村(二)、5番・島内(左)、6番・内田(一)、7番・田中(右)、8番・足立(捕)、9番・辰己(中)、先発・則本(右投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・渡邉(二)、3番・近藤(左)、4番・中田(指)、5番・大田(右)、6番・横尾(三)、7番・清宮(一)、8番・宇佐見(捕)、9番・石井(遊)、先発・加藤(左投)

◎試合展開

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目を見張った敵将・栗山監督の采配

前日、島内の起死回生3ランで勝ち試合を引き分けにされた栗山監督。

「いい形で3点、取れたけど…。全て割り切って、明日から楽天との3連戦が始まると思って、しっかりやります。オレも必死になっているよ」と反転攻勢の決意を覗かせていた敵将が、この日、好調の楽天打線を8回まで2点に抑える“継投”のタクトを執った。

楽天が8回まで2点にとどまったのは今季13度目だった。

敵将にしてみれば・・・(続く)

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