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【試合感想文】 8/16楽天1-4西武:伏線回収のライオンズ打線

復帰後の島内、初スタメンで5号ソロ

いつかどこかで見た光景。楽天は天敵をまたしても攻略できず、今井達也は楽天戦8連勝となった。

ちょうど7年前の夏の甲子園。9回1失点完投で深紅の優勝旗を手中にしたあのときよりも、7年後の今回は10球ほど少ない121球でイヌワシ打線を、料理したことになる。

この日、イーグルスは打線を組み替えてきた。

7/2○E11-4Mを起点にほぼ固定だった(※)1番・村林一輝、2番・小深田大翔の1、2番コンビを解体。

※・・・7/26に2番に伊藤裕季也を入れたケースがあった。

1番・小深田、2番・山﨑剛のラインアップにし、6番に島内宏明が1軍復帰後で初のスタメンへ。しかし、打線の組み替えも実らなかった。

ただ、これは良い試みだった。

おそらく従来どおりでは今井の前に座して死を待つだけである。
何かを変える、何かを試してみるには最適な状況がそこにはあった。
とくに島内にスタメンの機会を与えることができた点は良かった。

開幕直後は山﨑剛が頑張り、6月に入って小郷裕哉が3番に座って頭角を現し、6月下旬から7月にかけて村林が反転攻勢の起爆剤となるなど、それまで主戦級ではなかった若手の台頭が見られたイーグルス。

しかしAクラスを鷲掴むには、あと1段2段のブーストが必要なのも事実で、その筆頭候補が2年連続タイトルホルダーだということは、多くのファンの一致する思いだと思う。

この人は4打席立ってこそ。代打の細切れ1打席だけでは実戦感覚をなかなか養うことができないし、その1打席で得られた知見を次打席にフィードバックするという作業も(代打だと相手投手の顔ぶれが変わってしまうため)ほぼ無意味になってしまう。

ファームで好成績を残して1軍に上がってきた島内を本当に立ち直らせたいのであれば、スタメンで使っていくべきなのだ。

3打席目で5号ソロという結果を残したので、この後も好調マスターを一三塁のどちらかに入れる今日のような布陣で外野の一角を空けて、島内の先発機会を確保するゲームが続くと思う。

試合展開

楽天=1番・小深田(二)、2番・山﨑剛(遊)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・阿部(一)、6番・島内(左)、7番・伊藤裕(三)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・辛島(左投)

西武=1番・蛭間(右)、2番・源田(遊)、3番・ペイトン(左)、4番・マキノン(一)、5番・外崎(二)、6番・栗山(指)、7番・佐藤龍(三)、8番・古賀(捕)、9番・長谷川(中)、先発・今井(右投)

両軍のスタメン

2死走者なしからの4失点以上は今季2度目

2死走者なしは最も点が入らないシチュエーション。実際、今シーズン楽天守備時/敵軍攻撃時の当該得点期待値は0.086である。にもかかわらずの2回2死走者なしからの4失点は痛すぎた。

2死走者なしからの4失点以上は、○4/21F7-8E以来の2度目。

あのときは・・・(続く)

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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