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さでらみゆきの星空散歩

北海道ボドゲ博主s……じゃなかった、サイコロキネシスの宝田ですwww
先日(2022/12/24)に開催されたホッカイドウシュピールフェストにて、出展者デビューをした新人です(ぇ。

ま、それはさておき、そんときに新作として持ち込んだゲームがあります。それが、こちら。

ジャケ画

……ええ。もう自分でメディアミックスしちまおう、と下心見えまくりのゲームタイトルであります(笑。
それにしても、タイトルがビミョーに足りないし(本当は最後に「冬」が入らないといけません)、β版だし——とまぁ、問題点アリアリです(´・ω・`)

1.さでらみゆきって誰よ?

フツーに考えりゃ、まぁそーなりますわな。上のジャケ画の左側の女子です。漢字表記ですと「佐寺幸」です。
カクヨムというWeb小説投稿サイトがありまして、そこに掲載している拙作「サテライト・ガール」のヒロインが、この「さでらみゆき」だったりします。
「サテライト・ガール」は自分では自信作のつもりですが、作風が今の時勢に合わないのか、人気作とゆー訳ではありません(笑。
共通の舞台設定を持つ「BGG!—ボードゲーム・ガール—」ってぇのもあります。共通の舞台設定——とゆーだけありまして、これは「サテライト・ガール」のスピンオフとなる作品です。こちらの主人公は金見芳孝かなみよしたか、ヒロインは神無月花波かんなづきかなみ——通称:カンナですが、幸と衛太郎も出てきます。……あ、申し遅れましたが、上のジャケ画の右側に立つデカい男がサテガ(サテライト・ガールの略称)主人公の伊東衛太郎です。
一応ここで、ダイマ(笑。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885996386

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888652342

で、「さでらみゆきの星空散歩」はBGG!作品内で金見とカンナが作ったゲームという設定です。そのためのデータを提供したのが、星見人ホシミストで、天文部の副部長の幸、という訳です。
……まぁ、この話はまだ未公開どころか、文章にすらなってないんで、その内にどこかで発表しないといけないでしょうなぁ(滝汗。
その上、実際にゲームを作るのは作者である私なんですけどね(笑。

2.どんなゲームなの?

簡単に云えば、

お題に合わせて、各プレイヤーが手持ちの星座カードを出して、条件にあっていれば勝利得点を得る。これを3回繰り返して、一番勝利得点の多いプレイヤーが勝ち

と云ったゲームです。お題は全部で5種類。

  • 南? それとも北?

  • 西? それとも東?

  • 狭い? 広い?

  • 明るい? 暗い?

  • 設定した人は?

お題カード

上4つのお題は、お題カードとは別に星座カードを山から1枚引いて、その星座を基準として、お題を満たす星座カードを手札から出していくことになります。
残り一つのお題「設定した人は?」に関しては、お題としての星座カードを必要としません。というのも、星座は88ありますが、そのうち48は古代ローマの学者であるプトレマイオスの設定したものが現在も使われています(プトレマイオス(トレミー)の48星座と呼ばれます)。なので、約半数は彼の作ったものなので、その48星座か否かを問うものなのです。

星座カード

星座カードは見ての通り、表面には星座を構成する星々、ウラ面にはその星座のゲームに使う情報と幸のウンチクが書かれています。
オモテ面の星ですが、星座内にある全ての星が描かれている訳ではありません。星座線が引かれる星だけが描かれています。それ以外の星、星雲、星団等も描かれていません。肝心の星座線が描かれてませんが、これは後述します。
ウラ面の星座の情報は幸のウンチクはさておき、他の部分はゲームに使われる情報です。

赤緯はお題「南? それとも北?」にて使われます。
単位は「°」。天の赤道を0°とし、天の北極は+90°、天の南極は-90°になります。ですので、大きい数字のものが北に、小さい数字のものが南に位置することになります。

赤経はお題「西? それとも東?」にて使われます。
単位は「時分秒」ですが、これだと時間と混同するため、表記の上では「h」、「m」、「s」を用います。ただし、このゲームでは「s」は使っていません。春分点が「0h0m」となり、数字が大きいものほど東に、小さいものほど西に位置することになります。

広さはお題「狭い? 広い?」にて使われます。
単位は「deg^2」です。普段見ることのない単位ですし、天文学以外だとほぼ使われることがないので説明は割愛させてもらいますが、これは純粋に数字が大きければ広く、小さければ狭いことになります。

いちばん明るい星はお題「明るい? 暗い?」にて使われます。
単位はないですが、あえて云えば「等級」でしょうか。何を以て明るさ暗さを数字として決定したのか——という話はエラい長い話になりますので、こちらも割愛致します。これも純粋に数字の大きさで明るさ暗さが決まります。
明るい星ほど数字が小さくなりますが、0以下のマイナスもありえます。大きい数字ほど暗い星になります。光の影響のないところでは、6等星くらいまでは肉眼で見えるそうですが、都市部ですと頑張って4等星くらいまでしか見えません。当然ながら、観察者の視力には物凄く依存します(笑。

星座を定めた人はお題「設定した人は?」にて使われます。
このセットに含まれている22星座のうち、プトレマイオスが設定したのは8星座です。今更ながらに気が付きましたが、少ないですね。

とまぁ、ずらずらっと書いてきましたが、「なんてったってホノルル」や「発足」に似た感じのゲームとなっております。

3.β版ってなんだよ?

コレに関しては「ごめんなさい」と頭を下げる外はないです。本来であれば、完璧に仕上げたものを頒布するのが筋でしょうから。
しかし、それが出来なかったので、今回のようにβ版として頒布させていただきました。
何故、完璧なものが出来なかったのか? 次の画像を見て下さい。
これは実際のオリオン座のカードです。夜空に浮かぶはずのオリオン座が何故か青空っぽいバック浮かんでます。これは「やりたかったこと」を無理矢理やるための苦肉の策でした。

オリオン座

やりたかったこと——それは本物のプラネタリウムよろしく、星座線や星座絵図をカードに浮かび上がらせることでした。

オリオン座——星座線
オリオン座——星座線・星座絵図

これはOHPシートに星座線、星座絵図を印刷して裁断したものを元のカードに重ねたものです。このゲームの星座カードが最初からカードスリーブに入っている理由はこのためです。そして、青空っぽい背景になっているのもそのためです。
先に苦肉の策——とした通り、正直見易いものとは云えません。しかし、これが精一杯でした。
というのも、例えば、星座線や星座絵図を白でOHPシートに印刷しようとした場合、絶対に失敗します。それは「白い」インクはインクジェットプリンタにはないから——です。通常の場合、「白い」部分は印刷「してない」場所を「白」としているからです。ですので、透明なものに印刷をする場合は白印刷をしなければいけません。これは基本的に印刷屋さんの仕事です。
途方に暮れて、私は苦肉の策を取ることになったのです。

敢えて出さない——そんな選択肢もありましたが、初披露のホッカイドウシュピールフェストのスタッフのみなさんは私の初出展のために、私を絶対にスタッフの頭数に入れなかった。その気持ちに応えるためにも、この「さでらみゆきの星空散歩」をβ版として世に出すことにしました。

完全な手作りで、プリンタの機嫌も悪くて、完成させることが出来たのはたったの9セット。それでも、今回のためにイラストを描き下ろしてくれた大田センセーに報いるためにも頑張って作りました。
おかげさまで、9セット全てがお迎えされていきました。嬉しい限りです! お迎え下さった方々には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました!

4.完全版は作るのか?

作ります(きっぱり。←みずからたいろをたつかたち
ちゃんとしたものを作ります。……いや、今回もちゃんとしたものを作ったつもりではいます(笑。
でも、やっぱり星座線がちゃんときれいに浮かぶようにしたいので、絶対に作ります。これは意地と拘りです。一応、方法も見つかりました(そのために予算を準備しました)。早ければ春に、遅くとも北海道ボドゲ博5.0までにはなんとかしたいと思ってます。加えて、拡張セットも考えてますし、今回は「冬」のセットだったので、次は「春」のセットも出すつもりです。
あと、こんなものも考えてます。

公式ガイドブック表紙(笑

ゲームのガイドブックではありますが、冬の夜空の天体観測に役立つような情報も盛り込んでいきたいなぁ——などと目論んでます(笑。

てな訳で、書き始めは去年ってことになるんで、何とも足掛け二年の記事になっちゃいました(ノ´∀`)

旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

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