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【ウェビナー開催レポート】インバウンド需要を売上につなげるInstagram活用とサイト翻訳

こんにちは、コミュニケーションデザイン部の五十嵐です。
2024年8月29日、「インバウンド需要を売上につなげるInstagram活用とサイト翻訳」をテーマにウェビナーが開催されました。株式会社visumo主催、株式会社イー・エージェンシー共催のこのウェビナーでは、急増する訪日外国人需要を効果的に取り込むための最新戦略が紹介されました。

ウェビナーの構成は、前半で各社のプロダクト紹介、後半では対談形式でのインバウンド対策についてお伝えしました。本記事でその内容をお伝えします。

実際のウェビナー画面より:右から株式会社visumo井上 純氏、
株式会社イー・エージェンシー田中 淳一郎、藤澤 萌依子、五十嵐 知之

Webサイト翻訳サービス「shutto翻訳」とは

まずは、イー・エージェンシー、クラウド事業本部 藤澤よりWebサイト翻訳サービス「shutto翻訳」についてご紹介をいたしました。

インバウンド需要の高まりに伴い、多くの事業者が集客に注力する一方で、実際の顧客体験への対応が追いついていない現状があります。この課題に対応するのが、Webサイト翻訳サービス「shutto翻訳」です。

「shutto翻訳」は、JavaScriptのタグ一行で導入でき、135言語の自動翻訳に対応しています。ECサイトや自治体サイトなど、様々なサイトに適用可能で、直感的な管理画面を通じて各言語でのローカライズが容易に行えます。

特徴的な機能として、業界用語や商品名を登録できる辞書機能、サイトの更新に自動対応する機能、プロ翻訳者への修正依頼機能などがあります。

導入事例では、セレクトショップの売上・注文数が月平均300%アップ、ホテルチェーンでコストを約70%削減、グルメ情報サイトで海外ユーザー数が10%以上増加などの成果が報告されました。

多言語対応がグローバル展開に不可欠であり、shutto翻訳によってインバウンド需要を効果的に取り込めることをお伝えしました。

ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」とは

続いて、株式会社visumoの代表取締役社長、井上氏が登壇し、写真や動画を有効活用できるビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」についてご紹介いただきました。

visumoの特徴は、Instagram連携UGC活用機能をはじめ、動画接客機能やスタッフ投稿機能など、様々なソースからのビジュアルコンテンツを簡単に収集・展開し、SNSライクなユーザー体験ができる点です。ワンタグでウェブサイトへの実装が可能で、技術的なハードルが低いのも魅力です。特に、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用を容易にする機能が特筆されます。さらに、商品情報やお問い合わせ先へのリンクの紐付け、コンテンツのパフォーマンス分析機能も備えています。

visumo株式会社 代表取締役社長 井上 純氏

井上氏からは、visumoの活用方法として、Instagramのショッピング機能との連携や動画コンテンツの活用、スタッフによる商品紹介コンテンツの管理、インフルエンサーとのコラボレーション管理についての説明がされました。

導入事例としては、長崎市の観光サイトでの訪問者のInstagram投稿活用、大手アパレルブランドでのサイト滞在時間2.3倍増加と購入単価20%以上向上、化粧品ブランドでのUGC活用によるInstagram経由のコンバージョン率の約2倍増が紹介されました。

または、visumoがブランドの世界観を効果的に伝え、顧客との深い関係構築に役立つこと、特にインバウンド市場でのビジュアルコミュニケーションの重要性について解説がありました。

対談:インバウンド市場の最新動向と効果的な戦略

プロダクト紹介に続いて、visumoの井上氏と、イー・エージェンシーの田中による対談が行われました。

訪日外国人市場の現状と消費動向

司会:訪日外国人における市場データについて、田中さんからご説明いただけますか?

田中:はい。訪日外国人数は2019年と比較して1.5倍に増加しています。国別で見ると、2019年と2023年を比較すると、大きく変化が見られます。中国からの訪問者数が減少し、代わりに台湾からの訪問者が増加しています。特筆すべきは、東南アジアからの訪問者が増加していることです。タイ、インドネシア、台湾からの訪問者が特に多く、Eコマース事業者にとっても重要なターゲットとなっています。

司会:訪日外国人の消費動向についてはいかがでしょうか?

田中:消費額は年々増加しており、一人当たりの支出額は約23万円となっています。使途としては、宿泊費、買い物、飲食費が主な項目です。例えば宿泊費は、2019年の3,666億円から2024年の4-6月期には7,051億円とほぼ倍増しています。買い物についても、コロナ前の水準を超え6,641億円に達しています。これは旅行中の消費のみであり、帰国後のリピート購入は含まれていないため、実際の消費額はさらに大きいと考えられます。

旅行者の行動に合わせたアプローチ戦略

司会:インバウンド需要の取り込みにおいて、旅行の各段階でどのようなアプローチが効果的でしょうか?

田中:旅マエ、旅ナカ、旅アトの3段階で考えることが重要です。まず旅マエでは、多言語対応のウェブサイトが鍵となります。適切なツールを使用することで、潜在的な訪日客に向けて情報を効果的に発信できます。

井上氏:そうですね。加えて、SNSを活用した情報発信も旅マエの段階で重要です。魅力的なビジュアルコンテンツを効率的に作成・管理し、多言語で発信することが効果的です。

田中:旅ナカでは、現地での情報提供が重要です。例えば、観光スポットのウェブサイトを多言語化することで、イベント情報や営業時間などの重要な情報を様々な言語で提供できます。これにより、訪日客の現地での行動を促進することができます。

井上氏:訪日客のSNS投稿を積極的に活用することで、リアルタイムの情報共有や口コミ効果も期待できます。例えば、ある観光地では、訪問者のSNS投稿を観光サイトに統合し、新たな観光客の興味を喚起しています。

田中:旅アトの段階では、越境ECが重要になってきます。多言語対応のECサイトを構築することで、帰国後のリピート購入を促進できます。例えば、あるお土産ブランドのECサイトでは、商品説明を多言語で提供し、SNSのコンテンツも効果的に活用しています。

井上氏:旅アトのSNS活用としては、旅行者の思い出投稿を活用したリマーケティングも効果的です。このような投稿を管理し、マーケティングに活用することで、継続的な関係構築が可能になります。

インバウンド向けInstagram運用の実績・効果について

司会:Instagram活用の具体的な効果や実績について教えてください。

井上氏:はい。まず、数字で見る効果としては以下のようなデータがあります。

  • Instagram経由のコンバージョン率は通常の約2倍

  • 動画コンテンツでは約3倍のコンバージョン率

  •  UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用でセッション数1.8倍、滞在時間2.3倍

  • スタッフの投稿コンテンツ活用で購入単価が20%以上向上

具体的な事例としては、あるアウトドア用品メーカーのケースが挙げられます。独自のハッシュタグを定義し、ユーザー投稿を増やすことに成功しました。さらに、多言語でのコミュニケーションを積極的に行い、海外のフォロワー増加にも成功しています。

田中:Instagramと多言語サイトを組み合わせた効果も顕著です。例えば、あるアパレルブランドでは、ECサイトの多言語化とInstagram広告を組み合わせることで、売上・注文数が月平均300%アップしました。

司会:Instagram運用で注意すべき点はありますか?

井上氏:はい。運用のポイントとしては、長期的な視点が重要です。即効性を求めるのではなく、1年以上の継続的な取り組みが必要です。また、Instagramの自動翻訳機能を活用すれば、日本語で投稿しても海外のユーザーにリーチできます。

田中:加えて、国によってSNSの利用傾向が異なるため、ターゲット国に合わせた戦略が必要です。例えば、中国ではWeChatやWeiboなど、別のプラットフォームが主流です。適切なツールを使用することで、国ごとに異なる表現の調整も可能になり、よりきめ細かな対応ができます。

司会:最後に、インバウンドマーケティング成功の鍵は何でしょうか?

田中:データ分析と継続的な改善が重要です。訪日外国人の傾向を細かく分析し、それに基づいて戦略を立て、常に改善していく必要があります。

井上氏:同感です。加えて、一貫したブランドメッセージを多言語で発信し続けることも大切です。技術を活用しつつ、人間味のあるコミュニケーションを心がけることが、長期的な成功につながると考えています。

まとめ:インバウンド戦略の要点と今後の展望

本ウェビナーでは、インバウンド需要の取り込みに関する様々な戦略と知見を、以下のポイントを中心にお伝えしました。

  1. 多言語対応のウェブサイト構築の重要性

  2. SNSを活用した効果的な情報発信と顧客エンゲージメント

  3. 旅マエ、旅ナカ、旅アトの各段階に応じた戦略立案の必要性

また、デジタルマーケティングツールを活用することで、これらの戦略をより効率的かつ効果的に実行できる可能性についてもご紹介させていただきました。

インバウンド市場は今後も成長が見込まれており、ビジネスチャンスは拡大し続けると予想されます。
今回のウェビナーが、皆様のビジネス成長の一助としてお役立ていただければ幸いです。また、本日ご紹介したツールや戦略について、さらに詳しい情報をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

今後も皆様のビジネスのご支援ができるよう努めてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

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