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17才が教えてくれた経営者である必要性

私が以前に勤めていた会社は、社会人のための様々な職業スキルを学ぶスクールでした。その関係で関連の専門学校の講師を5年ほど、本業とは別で担当していました。

社会人の感覚で安請け合いしたのですが、その専門学校で担当したのは16才~21才の学生たちです。ヤングケアラーや自分の心に大きな何かを抱えているなどの理由で高校に行けない生徒たちでした。

私はパソコンのOfficeを主に担当していたのですが、まるで違う生き物を相手にしているようでした。社会人であれば、○○になりたい!など目的を持って受講しますが、私が担当したクラスは、在学中にやりたいことが見つけられるように設定したようです。

なので「来たくて来てるわけじゃない」とか「親に言われてしかたなく」「なんでもいいから学校出た方がいいし」「まだ働きたくない」という”NO 目的クラス”です。

必ず聞かれる質問とは?

5年間、担当したどのクラスでも必ず聞かれた質問が、
「これやってなんか意味ある?」
「将来、なんか役に立つ?」
「なんで、やんなきゃいけないの?」
などなど、学習することに対する疑問です。

当時未熟だった私は正直、その答えを持っていませんでした。いつも適当に「やればなんかの役に立つよ!はい!いいからやるよ~!」と、強制的に進めていました。ひどいですよね…。

その質問をごまかして楽しく学習してもらおうと、将来の夢とかを聞いたりしていましたが逆効果でした。生徒の背景をよく分かっていなかったのです。でも、無神経な私の質問に反応した生徒のおかげで、必ず聞かれる「なんで?」の疑問は数年後ではありますが解けるのです。

あるクラスで「じゃあ、先生の夢は?」と聞かれたことがありました。私はアロママッサージの資格を取って今の仕事をさっさと辞めて自宅サロンを開業したかったので、「自宅サロンやるんだ~♪」なんて浮かれて答えました。

すると、当時17歳の生徒が「経営は?やった?」と聞くんです。

マーケティングは勉強していましたが、経営は頭にありませんでした。なのでやってない、と言うと「先生、経営はやんないと!」と言われてしまいました 笑!

私も彼女もいろんなことから逃げてた似た者同士

なんだか、その言葉が忘れられなくて、と考えると彼女は私の人生を変えてくれたひとりです。彼女自身は結果が怖くてチャレンジせず、逃げてばかりいる人でした。親子以上の年の差がありましたが、そんなところが私とよく似ていたせいでしょうか、なんとなく残っていた「経営」という言葉が生徒たちの疑問に対する答えを出すきっかけでした。

私たちが幸せに生きることや、人生を謳歌することを実現するには、自分が人生の経営者になると決めることが必要です。

そう強く思ったのは、彼女が専門学校を卒業して3年くらい経ってからですが、彼女の「経営はやんないと!」は、経営者だけでなく、すべての人に言えることだと今では思っています。

人生の経営者とは、自分の幸せな自己実現へ自分を導いていく人のことです。

「これやってなんか意味ある?」
「将来、なんか役に立つ?」
「なんで、やんなきゃいけないの?」
もし今、誰かが当時と同じこの質問をしてきたら

どうしてあなたはここにいるのか?と聞き返します。
それが私が出した生徒たちの質問への答えです。

人生の経営者であるとは、自分が今、ここにいる責任を取ることでもあります。誰かに強制的にここに連れてこられたとしても、経営者はイヤだからと言って会社を辞めるわけにはいかないのと同じで、自分の人生がイヤだからと辞めるわけにはいかないのです。

であるならば、あなたはどうする?今の状況を嘆いて文句を言うことも、ここでできること、得られるもの、楽しみを探してみることも自由です。それを決められるのは自分自身だけだよ!と、伝えたかったです。あの時の自分自身にもですけどね。

どこに行くのも自分の責任であり自由

20代の頃フリーランスをやっていたとき、先輩フリーランスの人に「なにか仕事ないですか?」って聞いたら、「なにができる?」って聞かれました。もちろん答えられません。ただ自由になりたいってだけで、誘ってくれた人にくっついていただけですから。

お勤めをしていると全員ではないですが多くが、、、
やらなければならないことをやる
やるべきことをやる
指示されたことをやる
仕事だからやる
という思考で何かしらやることが用意されています。

フリーランスや自営も含めた経営者や社長は、、、
自分(自社)の持っている価値で
こんなことをしたい
こんな世界を創り上げたい
あんな未来にしたい
あの目的地へ行きたい
という思考でやることを用意していく必要があります。

でも人生なら、本来すべての人が自分の人生の経営者です。経営者という思考で自分で自分の人生を創り上げていくための第一歩が、自分は本当はどうしたいのか?を知ることです。

瞑想は自分を知るのに非常に有効です。なぜなら自分は本当はどうしたいのか?をちゃんと知っている、潜在意識にアクセスすることができるからです。自分を知るのに外界を探しても答えは見つかりません。自分が本当はどうしたいのかを知っているのは自分自身だけです。

それを知ることが自己実現や幸せ、本当に望んでいることへつながります。

よかったら過去記事↓も参考にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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