いくさわじゅあん

1961年生まれ。長くエンジニア(電気・電子系)をしていましたが、ライティングに興味を…

いくさわじゅあん

1961年生まれ。長くエンジニア(電気・電子系)をしていましたが、ライティングに興味を持ち、宣伝会議の編集・ライター養成講座43期を受講しました。「穏やかな、爽やかな、豊かな、美しい、明るい、ちょうどよい」ことが好き。

最近の記事

「カスレ」はわが町の誇り

※本記事は、宣伝会議 第43期 編集・ライター養成講座の課題として作成したものです。  「フランスの雑貨を扱う仕事をしてみたい。」そんな夢を持ち、フランス語を習い始めた私が初めてパリを訪れたのは、もう15年も前のことだ。  パリといえば誰もが知っているシャンセリゼ大通り。マロニエやプラタナスの並木に囲まれたおしゃれな通りを、パリジェンヌたちが優雅に買い物を楽しむ。街のあちこちのカフェではテラス席に陣取って、気のおけない仲間とおしゃべりする人たち。セーヌ川沿いに並ぶブカン

    • 南仏の伝統料理「ソッカ」を焼くということ

      元パティシエがこだわった「焼き」とニースへの想い  紺碧の地中海を臨む南フランスの都市ニース。世界中から観光客が集まる人気のリゾート地だが、ここに「ソッカ(socca)」という伝統料理があることは、あまり知られていない。ニースの人々にとってはソウルフード、実はこのソッカを提供している人が日本にいる。Chez Sasaco(シェ・ササコ)のオーナー、笹川絵巳子(ささがわえみこ)さん。日本では他に提供している人のいないこのソッカを、なぜ彼女は焼くのだろうか。 その背景には、笹川

    「カスレ」はわが町の誇り