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【初めての業務委託エンジニア採用】メリットとデメリット、注意事項について

こんにちは、エンジニアのためのコミュニティプラットフォーム「E3」代表の大津です。E3を運営する中でよくいただく質問内容について、noteで定期的に発信してきます。

E3とは、「エンジニアが『自己実現できる』、そして『そのために必要なものを得られる』プラットフォーム」です。具体的にはお仕事の斡旋に加え、勉強会でエンジニアのスキルアップをサポートしたり、メンバー間や企業との連携によるプロジェクトを組成したり、ランチ会やミートアップの開催によって横のつながりを強化するなど、エンジニアのためのコミュニティとして様々な価値を提供しています。
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今回のテーマは業務委託エンジニアのメリットとデメリット、注意事項について。エンジニア採用において、仕事の内容によっては業務委託も非常に有効な選択肢となってきます。

しかしながら、採用担当になったばかりの方にとっては、「業務委託」と言われてもなんとなくよくわからない概念かもしれません。そんな採用初心者の方に向けて、自身の経験をもとにメリットやデメリットを簡単にまとめてみました。

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業務委託エンジニアのメリット

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業務委託=副業的に週1日稼働、というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ここでいう「業務委託」とは、フリーランス(法人成り含む)と会社員による副業(雇用ではない)全般を指します。

1)採用リードタイム・育成コストの削減

社員の採用には一般に数ヶ月ほどを要しますが、業務委託の場合はプロジェクトベースでの稼働となるため退職時期の調整等が不要なケースも多く、必要なスキルや工数(稼働時間)さえ合致すればフリーランスや会社員で副業をしたい人も対象になるため、採用リードタイムが比較的短くなります。
さらに、案件に必要なスキルセットや経験に絞って採用できるため、即戦力になる人を採用しやすく、育成工数を削減することができます。

2)スポットで必要なスキルセットを得られる

社員としての採用の場合、中長期のビジョンやカルチャーマッチ等も重視して判断する必要がありますが、業務委託の場合は短期・単発のプロジェクトベースでの契約が多いため、スキルセットを重視して採用することができ、スポットで最適な人材を得ることができます。

3)契約が有期であるため、柔軟性が高い

業務委託での契約は有期であるため、仕事内容や会社状況に状応じて契約内容を柔軟に調整することが可能です。リソースが必要なときのみ契約し、不要になったら終了できるというのは業務委託の大きな特徴と言えます。

業務委託エンジニアのデメリット

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1)報酬が割高になる

正社員と比べると、業務委託のエンジニアの報酬は、時給換算で見ると割高になる場合が多いです。ここは育成コストや採用リードタイムによる機会損失、また契約期間の柔軟性との兼ね合いとなります。

2)指揮命令ができない

業務委託契約では業務自体の対価として報酬を支払う場合が多く、一般的に出勤日や稼働時間、仕事の進め方について指揮命令を行うことはできません。そのため、 あくまで「社員の就業時間内での密な連携や、MTG参加の必要がある」「~~というルールで仕事を進めている」など、チームの一員として必要なことを契約時に合意しておくことが必要です。

3)長期のコミットメントは望みにくい

契約の特性上、有期契約を基本としているため、会社や事業に対して、正社員のような強いコミットメントを期待することは難しくなります。また、たとえ企業側が契約の延長を望んだとしても、エンジニアの都合によって延長が不可能な場合があります。

業務委託エンジニアの注意点

✔︎期待値調整は正しく行いましょう

契約内容が明確だと、エンジニア側は安心できますが、あまりにも明確すぎると業務範囲に融通を利かせられなくなってしまいます。状況に応じて追加で業務が発生する可能性がある場合は、契約時に伝達することをおすすめします。

✔︎雇用契約との違いを理解しておきましょう

たとえば、業務委託契約の場合は労働法が適応されないので、休日手当や深夜手当のように労働者に付与されているようものは該当しません(業務委託契約であっても、委託者が受託者を労働者然として取り扱うと労働者=労働法適用とみなされるケースがあります)。根本的に雇用契約とは概念が異なりますので、相違点については一度細部まで調べて認識しておくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。少しでも業務委託エンジニアを採用する際の参考になれば幸いです。
もっと詳しく知りたい場合や、E3コミュニティにご興味をお持ちいただいた場合は、以下よりお気軽にお問い合わせください。


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