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この瞬間を無駄にはしない

「金曜日は全休だから、明日(今日)はハマスカ生放送部の当選祈願をしに行こう。」

僕が4連休の2日目をそうやって過ごそうと考えていたのは、2022年11月4日午前3時。その14時間後に僕が推しメンの卒業発表を聞くなんてそんなこと知る由もなかった。

当日の午前中は当選祈願兼、東京観光ということで、僕はとても楽しんでいた。その様子は僕のTwitterを見れば分かる。六本木の街、乃木神社、ハマスカの聖地巡礼etc…FFさんともリプ欄でお話して、本当に楽しそうだった。

その時

僕が東京観光から帰宅したのはもう15時頃になっていた。秋の陽射しはもうだいぶ傾いていて、あんまり寝れてない僕に眠気が襲ってきたので、ここで仮眠を取る。そう、恥ずかしながら、恐らく最初で最後の推しメンの卒業発表をした瞬間、僕は仮眠を取っていた。僕が目覚めたのは17時45分。推しメンの卒業発表から45分も経過してしまっていた。薄暗い部屋の中、寝起きの眼でスマホを開くとそこには飛鳥ちゃんのブログ更新通知ともう一件。「齋藤飛鳥卒業のお知らせ」が僕の目に入ってしまったことは言うまでもなかった。しかし、僕はやはりオタクだった。いや、その現実を受け入れたくなかったのかも知れない。僕はお知らせの通知よりも先に飛鳥ちゃんのブログを迷わず開いた。

以下。飛鳥ちゃんブログより引用。

約11年間、本当にありがとうございました。私は、次のシングルの活動をもって乃木坂46を卒業します。

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/100829?ima=0105

僕はこの部分を読んで、飛鳥ちゃんには申し訳無いけど、これより後ろの文章は全く頭に入ってこなかった。全てを失ったような気がして、ただただ呆然とし、ここまで生産性の無い無駄な時間を過ごしたのは初めてだったと思う。僕のTwitterの一言目は「一旦、集合」と意味の分からない言葉を残してしまったけど、後に振り返って「人間信じられないことが起きると語彙力が低下してしまう。」と書いた。本当にこの通りで、僕は冷静さを欠いていた。TLも見たく無くなって暫く、共有からツイートしていた。その後も中々現実を受け入れられず、ボケたり、斜に構えたり、なんとかして気を紛らわしていた。今思えばすっごくダサかったと思う。素直になれないのが僕の悪いところだと思う。

ここにはないもの

ただ、ブログの最後には新曲の初披露が乃木坂配信中で生配信される旨が書かれていたことは分かった。YouTubeを開いてみるとそこには飛鳥ちゃんのサムネイル画像が。サムネイルの飛鳥ちゃんはどこか、遠い未来を視ているようでとても綺麗で美しかった。最初のトーク部分で、飛鳥ちゃんが素直に「寂しい」って言ってくれて、僕もようやく「寂しい」と思えた。強がって自然に振る舞って涙を流さないまま過ごしていたから、その時に一気に溢れてきて止まらなくなってしまった。メンバーからの視線を受けて、思わず涙が溢れそうになって後ろを向いた瞬間の背中はやっぱりどこか寂しそうなそれでも堂々とした背中だった。披露する前には私情を挟まないでパフォーマンスをすると言った飛鳥ちゃんはやっぱりかっこよくて、プロ精神を感じた。新曲はジコチューが最初で最後の楽曲提供だと思っていたナスカ先生。振り付けはLico先生。どちらも飛鳥ちゃんに華を添えるような素晴らしい曲と振り付けだった。SingOut!以来の表題曲でセンターのポジションを踊る飛鳥ちゃんはかっこよくて、凛々しくて上手く言えないけど確かにそこには乃木坂らしさも詰まっていた気がした。曲の最後で振り返った飛鳥ちゃんのその吸い込まれそうな大きな瞳は希望に溢れた眼差しをしていて、ただ、その瞳は僕には眩しくて眼下の都心の夜景が更に美しく輝いてたように見えた。

アイドルという存在

そもそも僕は、アイドルという存在があんまり好きではなかった。外面だけ固めてお金を巻き取るようなものだと考えていたから。今こうして推しメンの卒業発表を受けて文章を書いているのもそもそも、僕に推しメンという存在がいるのも昔の僕に話したら絶対に信じてくれないと思う。
「じゃあどうして、君はそんなに飛鳥ちゃんにハマったの?」
と読んでくれている方はきっと聞きたいと思う。
4年前(2018年)の春。僕は当時、社会にメッセージを伝えるような楽曲を歌う、欅坂46が好きだった。そこで友達からの一声。「欅坂も良いけど、乃木坂も良いよ。」それを受けて僕は乃木坂工事中を観てみたり、乃木坂の曲を聴くようになった。これは本当に申し訳無いのですが、(時効ということで…)YouTubeの無断転載で2014年12月12日、「アンダーライブ セカンド・シーズン FINAL!~Merry X'mas イヴShow 2014~」で飛鳥ちゃんが発した「どうせお前らクリスマス過ごす相手いねーだろ」で一撃必殺。僕はこの時まで、アイドルはキャピキャピしてブリブリして自分の可愛い所を押し付けるような人の集まりだと考えていた。しかし、この人がいとも簡単にその概念をぶっ壊してくれた。(今はもう、毒舌キャラは消えてしまったけど、昔のあしゅりん時代と毒舌キャラそれぞれ良いところのハイブリッドが今の飛鳥ちゃんだと思う。)
それに、僕は天邪鬼だったので白石や西野、秋元といった有名どころを応援したくないと思ってしまっていたので、より飛鳥ちゃんへの熱が高まっていった。
(当時の飛鳥ちゃんはハダサマでセンターもやっていてそこそこ名が知れていたかもしれませんが僕は知りませんでした…ごめんなさい…)
でもやっぱりこれまでの人生で「推しメン」という存在を作っていなかったので「今日から飛鳥ちゃんが推しメンですっ!」というのは中々恥ずかしいものだったけど、彼女の魅力は僕の羞恥心すらぶっ壊して僕は堂々と飛鳥ちゃんが推しメンですっ!と言えるようになった。
飛鳥ちゃんは11年も乃木坂をやってる。でも僕はその半分も知らない。飛鳥ちゃんが必死にもがいてた時期もリアルには経験していない。でも、それでも全てを見てきた人と飛鳥ちゃんへの想い、愛は変わらないものを持っていると言える。それに、それは飛鳥ちゃんも分かっていると思うから…

受動的な僕

僕は結局、飛鳥ちゃんと話すことは無かった。悲しいけど、きっとこれからも無いと思う。飛鳥ちゃんは、「見返りはいらない」って言うけど、僕はやっぱりもらったものは返したいって思っちゃう。どんなに苦しいときでも「僕には飛鳥ちゃんがいるから…」とかそうやって乗り越えてきたから。これだけ、飛鳥ちゃんに色々なものをもらっているのって幸せなんだけど、どうにも罪悪感が消えない。「こんなに生きる希望とか、勇気をくれているのに、僕は何にも返せてないじゃないか。」って。でも、もうこんな風に考えるのは辞めたい。これからは、飛鳥ちゃんがくれるものをありがたく受け取れるようになりたい。それに、僕が何かすることで飛鳥ちゃんにお返しすることなんて出来ないんだから…

何を言いたいかって言うと

僕は我儘だから、素直に「卒業おめでとう。そして、お疲れ様。11年間ありがとう。」なんてそんなこと言えずに、「なんで…まだいてほしいよ飛鳥ちゃん…」って思ってしまう。本当に、我儘で、情けなくて、ズルいと自分でも思う。飛鳥ちゃんが決めたことなのに応援する側の僕がどうして受け入れられないのか。飛鳥ちゃんは「行かないで」って言っても行ってしまう。だから、もうこれを言うしかない。「卒業おめでとう。そして、お疲れ様。11年間ありがとう。」飛鳥ちゃんがいなければ今の僕はいなかったし、今のFFさんとか周りの人もいなかったと思う。「素敵な出会いをありがとう。飛鳥ちゃん。」

おわりに

これを書いてみて僕の人生に大きな革命を起こしたのは間違いなく飛鳥ちゃんだったと思う。これから先、飛鳥ちゃんがどんな道を歩むのか、そんなことは誰にも分からないけど、これまでの彼女を見るとその答えは自然と見えてくると思う。初めての物書き、下手くそで読みにくい文章になってしまった。でも、それだけの愛が詰まってると言いたい。


ここまで読んでくれた方いらっしゃるかな?いらっしゃらないか。いらっしゃらないよね。もしいらっしゃったら、その方はこんな僕に時間を作って下さったのですから僕から大きな愛を送っておきます。🫶🫶🫶🫶🫶

見出しだけでも、最初だけでも、途中まででも読んでくれた方には、申し訳程度の愛を送っておきます。(見えないけどね)🫰🫰🫰🫰🫰

では、エンターキーが悲鳴をあげているので、ここら辺でキーボードを叩くのをやめたいと思います。

2022年11月8日

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