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【みちらん24】鎮魂の海 ~関門海峡古戦場ロード~

山口県下関市
距離:5km 前田砲台跡~唐戸バス停

この道のテーマは、関門橋が架かるこの海峡を舞台に行われた二つの戦争です。

おごる平家も久しからず
令和4年1月現在、健さん演じる平清盛は絶好調です。ちょうど橋の真下、みもすそ川公園に壇ノ浦古戦場跡の碑が建っています。

この辺りは海がとくに狭く、対岸の門司もすぐそこに見えるほど。ここに源平両軍合わせて千艘以上の船が集結して雌雄を決しようというのですから、さぞ壮観だったことでしょう。

勝負は時の運とも言いますが、まさに潮目が変わりここで平家の命運は尽き、平清盛の孫安徳天皇も入水となりました。天皇を祀る赤間神宮で、この話を親から聞かされた時の記憶がふとよみがえりました。(耳なし芳一の話はもっと怖かった)

もう一つは幕末の下関戦争です。
大河ドラマ青天を衝けで北大路家康さんも触れていたとおり、長州藩は藩論が一本化出来ないまま、過激攘夷派が異国船の打ち払いを実行してしまいます。ところが、四国連合艦隊から倍返し(それ以上!)され、多額の賠償金を支払う羽目になります。

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四国連合軍に占拠された前田砲台

現在は前田砲台跡にレプリカの大砲が整然と並んでいます。それにしても、この至近距離でぶっ放したわけですから、正気の沙汰とは思えません。

唐戸市場や海響館までウォーターフロントを再開発した公園の道を、鎮魂の思いで歩きました。

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【番外編】関門トンネル内を歩いて渡れば、門司港レトロ地区へ足を延ばすことも出来ます。

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[星の数] ★★(遠回りしてでも訪れる価値のある、道歩きが好きな人向けのみち)