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『去年の巻き返し?バカンスは別腹&しっかり取ります。IN イタリア』

イタリアの学校は6月10日に1学年が終了し、そこから9月初旬まで3か月の休みに突入します。
小さな子どもがいる家庭は、親はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚同士の協力も必要な3か月だと想像します。
イタリア人の夏休み事情ですが、日本人が想像するよりかなり長いです。今では1か月を完全に夏休みにするひとや企業は少ないですが、それでも2-3週間が平均的な夏休みです。
会社が夏休み期間を決める場合、交替の場合、さまざまですが、旅行に行く行かないは別として皆が取ります。

イタリア人の場合、夏休みに海へ行く、山へ行く、DIY(簡単な自力リフォーム) いずれかの1つをすると断言してもいいかもしれません。

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さて、去年は思う存分夏休みを楽しめなかった人たちもワクチン接種が進み、今年は思い思いの場所で夏休みを過ごす人が多いようです。
経済活動の低迷、マイナス成長、ニュースではもちろん取り上げられますが、まずはここで英気を養ってから9月からがんばろうかと思う楽天的な国民性なのかもしれません。
EU域内では随分と移動制限がなくなり、ワクチン接種者は『Certificazione Verde(グリーン証明書・グリーンパスポート)』を携帯、またはデジタル証明書(QRコード提示)を準備、ワクチン接種をしいていない人はPCR検査結果提示で国境越えができます。
それでも今年はイタリア国内還元バカンスを考えている人が多いかもしれません。各ビーチ状況は異なりますが、軒並みビーチパラソル&ビーチベッド予約は埋まり、海の近くのレストランも特に週末は満席が続いています。
もともとお財布の紐が堅いイタリア人、コロナ禍では更に倹約していたイメージですが、夏のバカンスにはパーっと使う人が多いのかもしれません。

イタリア人はビーチに行くと朝から夕方までこれでもかと言うほど海を堪能します。
お昼はフルーツやサラダ、スナック、切り売りフォカッチャ等簡単な物で済ませることが多いですが、しっかり食べたい場合もビーチにあるレストランでしっかり食事もとれます。
もちろん、セカンドハウスを持っている人やお家を借りている人は家に戻って食事を取ることが多いですが、また午後から戻ってきます。

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同じビーチに通うのであれば、ビーチパラソルの場所は固定です。人懐っこいイタリア人は近くのご家族とのおしゃべりも弾みます。
セカンドハウスを持っている人や毎年同じところに通う人は、夏を通じてシーズン借りもできます。山も海も愛するイタリア人ですが、圧倒的に支持されているのは海かもしれません。

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この記事を書く張本人も夏休みの滞在先からです。小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいますが、私の観察だと圧倒的におじいちゃんとおばあちゃんが孫のお相手、ママやパパは日頃の疲れを癒し、好きなことをしながらのんびり過ごしている感じです。イタリア人にとって家族とは愛するべき存在であると同時に生活共同体、チームなのかもしれませんね。今回の滞在先ではイタリア人はもちろん、オランダ、ベルギー、ドイツから来ている人が多い印象です(車のナンバープレートを見ての判断)。ただし、圧倒的にビーチでも大きな声でのおしゃべりと笑い声を響かせているのはイタリア人かもしれませんね。

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イタリア人がマックスで仕事をしたらスゴイことになるのでは?と時々思いますが、野暮な考えかもしれません。
もしかしするとクリエイティブな彼らにはこの夏休みが人生にとりとても大切で、何かを豊かにしてくれる充電期間であり、この時間があるからこそこの国が面白いのかもしれません。

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