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『ツグミが知ってるイタリアで一番寒い日』

少し前の報道で福岡にある大宰府天満宮では梅の開花が確認されたと目にしましたが、まだまだ寒い日が続いていることと思います。
また、日本列島では例年にないほどの寒さのようなので、寒い冬ほど春が待ち遠しいのではないのでしょうか。
日本には季節の行事がたくさんありますが、江戸時代以降2月3日は暦の上では『節分』、つまり春の始まりとされています。


ここイタリアでも冬の終わりではないですが、冬の一番寒い日を指す言葉があり、『ジョルノ・デッラ・メルラ(IT語Giorni della Merla)』と呼ばれる1月最後の3日間があります。
直訳すると『ツグミの日』ですが、このように呼ばれることになったのには諸説あるようです。

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とても寒い日にツグミが暖を取ろうとして暖炉に近づきススだらけになり、黒くなったとか、とても寒い日にツグミのカップルのオスが冷たい湖に落ちて命を落とし、メスはしばらく泣き暮れた…
どちらも突っ込みどころがあるお話ですが、いずれにしてもイタリアでは『1月末の29日―31日の3日間がとても寒い日』と言われています。

もっともツグミのさえずりを耳にするのは冬の間であり、夏になると声を聞かなくなるので『ツグミ』と呼ばれている説が冬のエピソードに相応しい鳥なのかもしれません。

冬至から1か月以上が過ぎ、お天気な日が続いているせいなのか、日が暮れるのがゆっくりになったことを感じますが、昔の人が言っているとおり寒さもセットです。

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日が暮れると夕飯を準備する側の気持ちも少しは余裕が生まれてくるのは気のせいでしょうか。日本に比べて比較的夕飯の時間帯が遅いイタリアでも、やはりサマータイム期間と冬時間とでは、夕飯開始時間が30分から1時間変わるようです。

わが家は早く夕飯を済ませる家庭ですが、今は7時半から8時過ぎにはじめます。夏場になるとやはり8時以降、8時半あたりになることもしばしば、本当は年間をとおして規則正しく食べて、就寝することが望ましいのだと思いますが、ちょっと気持ちもゆるく過ごせるサマータイムが今から待ち遠しいです。

3月の最終土曜日から日曜日にかけて夏時間に切り替わるので、今年は3月26日から27日の夜中になります。一度、携帯電話はいつ切り替わっているのか気になり見ていたことがありますが、夜中の3時頃です。

日本のように翌日から街中の時計が切り替わっているわけではないので、ご旅行の際はどうぞお気をつけてお過ごしください。


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