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グラフィティー探検記(タイ南部編)2 〜再会と離島〜

この記事は、以下記事の続きです。

スケジュール

DAY1  バンコク〜プーケット移動 夜のパトンビーチ
DAY2  パトンビーチでマルディと再会
DAY3  プーケット4島巡りツアー
DAY4-5 魅惑のプーケットオールドタウン
DAY6  リゾートではない方のサムイ島
DAY7-8 魅惑のタオ島
DAY9  タオ島からバンコクへ帰還

パトンビーチでマルディと再会

昨日の嵐が嘘のような晴天。ホテル下のカフェで、お値段高めのエッグベネティクトを優雅に頬張り、今日は何をしよう、とぼんやり考えるが、予定はほぼ決まらず完食。
今日の目的は1つだけ。早速その場所へ行くことにした。

海辺に沿った道を歩きながら、海水浴を楽しむ観光客やお店の準備をする現地の人々を眺め、極上の朝散歩を楽しむ。
GRUR PHUKETから歩いて15分程度歩いたところで、見覚えのある建物が見えてきた。本日の目的地、「B-Lay Tong Beach Resort」だ。

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駐車場に入ると壁一面に描かれた、たくさんのマルディが楽しそうに遊んでいた。

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これが、私がここに来たかった理由だった。
ここの写真をSNSで見つけ、待ち受け画面にするほど気に入って、どうしてもこの絵を実際に見たかった。
いつも穏やかで落ち着いたような表情をしているマルディが、珍しく手放しでビーチを楽しんでいる表情を見ると、無性に嬉しくなった。

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ホテルの正面には、サーフィンをしに海へ向かうマルディがこちらを見ている。

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社会的メッセージを担うことも多いマルディが、心から楽しんでいるような姿に、「ここでは日常を忘れて、ただ楽しんでいいんだよ。そういう時があっていいんだよ。」と言われた気がして、安心できたのかも。
駐車場の監視員に怪しまれながらも、しばらくの間たくさん写真を撮ったりして楽しんだ。

甘さの限界

その後、早速やることが無くなった私は、街を散策することに。
ここパトンビーチは、とても有名なリゾート地で、道沿いには止めどなく様々な店が並んでいる。しばらく歩くと、タイではメジャーなショッピングセンター「ジャンセイロン」があったので、入ってみた。

入って早々少し歩き疲れたので、目に止まったSwensen'sというカリフォルニア発祥のアイス屋さんに入った。
タイのショッピングセンターは死ぬほど寒く、私の身体はアイスを食べられる状態では無かった。
だから、私の大好きな飲み物「タイティー(タイミルクティー )」をいただくことに。カリフォルニア発のお店なので、おそらくご当地限定の商品なのだろう。
私は「Cha Tra Mue(チャトラムー)」というブランドのタイティーが好きで、その店でいつも飲んでいるのだけど、Swensen'sのタイティーはどんな感じかな?とワクワクしながら注文。
やってきたタイティー、色はあまり他と変わらずオレンジミルク色で、上に生クリームが乗っていて美味しそう。
と思ったのも束の間。口にしてみると、びっっっっっくりするほど甘かった
甘さしかない。とにかく強烈に甘い。「ティー」を見失うほど甘い
タイティーは基本甘いのだけど、私の知っている概念としての甘さのレベルを超えていた。結局甘すぎて全部飲めなかった。

そういえば、斜め前に座っている欧米人らしき老夫婦のレモネードが、一向に減ってないな。
もしや・・・それも甘いのですね・・・?甘くてそれ以上飲めないのですね・・・?と、無言の問いかけをしてしまうほど、衝撃的な体験だった。

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さすがに甘いし寒いしで長居が出来ず、外に出た。
水着を持ってきていなかったので、モールで適当に水着を調達して、いざ海へ!
海水浴を楽しむたくさんの人たちに混ざり、私も入水。
本気で泳ぐわけでもなく、ただ波に揺られてぼーっとしてると心地いいが、正直すぐに飽きる。砂浜に戻ってまたぼーっとする。
見たことのないマリンアクティビティをしている人を眺めながら、「私もああゆうのやりたいなー」と思いつつ、またぼーっとする。
みんな海でどうやって遊んでるのか謎だ。

「海水浴」と聞くと、はしゃいで遊ぶイメージだけど、「」というのは「風呂に入る」という意味でもあるので、海水に浸かるだけでそれはもう「海水浴」なのだ。
まだひとり海水浴初心者の私には、戸惑いの多い経験となった。

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パトンビーチはステッカーやタグのグラフィティーがたくさんありました。

プーケット4島巡りツアー

3日目。初日にミニバスの停留地で予約した、謎ツアーのバスがホテルに迎えにくる日。
朝11時に迎えに来ると言っていたので、真面目な私は10分前にはホテルの待合室で荷物をまとめて座っていた。
しかし、10分、20分と待てど暮らせど来ない。待つ場所間違ったかな?と不安になって外を見るけど、それらしき車もない。
30分が過ぎた頃、おじさんが待合室に入ってきて私の名前を呼んだ。ホッとした。
さすが南国タイム・・・しかし30分でハラハラしてしまう私のメンタルもまだまだだな、と反省。

そこから1時間程度バスに揺られ、降ろされたのは、生い茂った草木の中にある大きめのガレージのような場所。
そこにあったのは車ではなく、シュノーケルや足ヒレなど海水浴で使う道具。その前に20席ほどの椅子が置かれており、そこに座れと促される。
客は約20人ほどで、そのほとんどが欧米人と少し中国人、といった感じ。日本人は私以外1人もいなかった。
その後、英語で説明を受けたが、私は英語が分からない。「マリンシューズを持ってないやつは危ないから買え」と言っているのだけ分かったので、購入することに。商売うまいな、、

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それからまたバスで少し移動し、誰もいない砂浜についた。さっきから地図上のどこに自分がいるのか分からなくなっていて、ずっと異次元の世界に連れてこられたような気分が続いている。
砂浜から伸びる橋の先に1隻のボートが止まっている。あれに乗るのか。

橋を渡るため、ゾロゾロとみんな歩き出す。橋の手前にガイドが立っていて、なぜかカメラを向けられ、「撮ってやる」といったかんじでレンズを向けられ、写真を撮られた。どういうタイミング・・・?
そういえば、この写真もらってない。いらないけど。

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ボートに乗ると、中にいたスタッフがボートの先端を指差して、「お前はあそこに座れ」と指示された。
私みたいに1人で来ている人はほとんどおらず、ボートの外にある先端の席に向かう。そこには私以外に3組の欧米人カップルと、1人ヴィトンのサンダルを履いたヒスパニック系のイケメンが乗っていた。どこからどう見てもアウェイすぎる。
女性陣は日焼け止めを大量に塗りたくりすぎて白くなってるし、ヴィトンの男性は同じくらいアロエジェルを焼けた肌に塗っていた。
直径1.5mほどのボートの先端で、イケイケ男女と一緒に海の上に浮かんでいる私。
これ、もしかしてジャスティン・ビーバーのPV撮影ですか?」と聞きたくなるほど、よく分からない状況。
この異次元ならぬ異空間がおもしろすぎて、私は終始笑いをこらえながらボートに揺られていた。

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さて、プーケットの離島4島ということで、私が行ったのは、コーラル島、ラチャヤイ島、ピピ島、マイトン島の4島(だったと思う)。これを本当に数時間で回れるのか?と疑ったが、これが回れた。
まずはコーラル島で40分程度、適当に海水浴をしてすぐに移動。
ピピ島では食堂のようなところでランチを食べてまた移動。
ラチャヤイ島ではまさかの陸には上陸せず、いきなりライフジャケットとシュノーケルを渡された。何事?と多思う間もなく「ボートから海に飛び込め!」と言われ、しばらく船の周りをゆらゆらとシュノーケリングした。水が透き通っていて熱帯魚がたくさんいたし、イルカも見ることができた。
もう一つの島に至っては、全く記憶にない。でも確かに行った

展開が早送りすぎて、夢だったんじゃないかと思うようなツアーだった。やっぱり異次元だったのかな。でも、本当に楽しかった。

余談ですが、このツアーを思い出すために、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「THE BEACH」を初めて見た。
この映画で「幻の島」のようなあるかないか分からない島役が、今回私がランチをしたピピ島だったからだ。
ツアーでは、ご飯を食べてマンゴーを買ったらすぐに島を出てしまったので、映画のような内陸の方の海には行けなかったのだけど、島に近づく感じや海岸の雰囲気がとても懐かしかった。
映画の内容はなんというか、救いようのない感じではあったけど、ある意味社会の縮図な感じもして、なんとも言えない複雑な気持ちになり、気圧の変化も相まって少し疲れた。

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しかし、本当に美しい島だったので、また必ずゆっくり滞在したいと思う。
現地のタイ人は映画と違ってめちゃくちゃ優しいし、なにより若き日のディカプリオはイケメンだった。

素敵カップルとのひととき

その後小屋に戻り、次の行先を聞かれたので伝えると、1組のカップルを指差して「彼らと一緒に車に乗れ」というような指示を受けた。おそらく彼らも同じ方向にいくのだろう。
車に揺られ降ろされた場所は、屋台などが立ち並ぶローカルな場所だった。おそらく私の目的地ではない。「ここからは自力で目的地へ行け」的なことを言われ、そのカップルと私はポツンと取り残された。
私たちは戸惑っていたが、「少し休もう」ということになり、適当に飲食店に入った。彼らはフランス人女性とブラジル人男性のカップルだそうだ。ほとんど英語は分からなかったが、彼らが初めてアジアに来たことと、コーラとポテトを奢ってくれたので、とても優しい人達だということはわかった。私は日本から持ってきた、蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)のスティックタイプを2人に渡した。

2人が店の人などに話をしてくれ、なんとかタクシーを呼んでもらえることに。
おかげで無事、次の目的地に到着できそうだ。どこまでも優しかった2人にお礼を言って別れる。名前くらい聞いておけばよかった。

つづく

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