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Fukushima50 2021.07.18 晴れ

今日はお昼から、東北のジブン旅アドバイザーをしているたまちゃんが開催のオンライン映画会に参加。
たまちゃんは宮城県出身で、東京の大学で苦しい思いをした時に故郷に帰って地元の魅力に目覚めたのだそう。
私にとって地元は「休む場所」と化していて、その地域の魅力を感じようとすることはあまり無かったので、たまちゃんのおかげで自分も、「うどんがうまい」以外の地元のいいところを探すようになった。

今回見たのは「Fukushima50」という映画。

3・11の福島原発爆発の時に、現場で動いていた人たちを描いた映画だ。
その状況だけで壮絶なのに、錚々たる俳優陣も素晴らしく、いろんな感情が渦巻いて、鳥肌立ちまくりながら鑑賞した。

この映画はあくまで「現場目線」で描かれているので、政府や指示役のお偉いさん方はなかなかマヌケに描かれていた。でも、今のコロナを取り巻く状況を見るに、「現場目線」というフィルターを通さなくてもこんな感じだったんじゃないかなあ、と感じた。
もちろん政治家なりに全力を尽くしていたのかもしれないけど、それがトンチンカンな方向に行ったら意味がない。

と、生意気にも政治批判をしてみるも、自分がこの状況になったら絶対に耐えられない。何が起きているのか、これからどうなるのか誰も分からないし予測できない状況下で決断を下す指揮官や、命がけで現場に向かう作業員の人たちの終始切迫した状況に、胸が締め付けられる。
今も被害は大きく、まだまだ問題は山積みだけれど、今の規模で被害が抑えられたこと自体が奇跡だったんだなと気付かされた。

私は当時、高校を卒業して上京する直前で、まだ地元にいた。
テレビから流れてくる信じられない状況に唖然としていたのを覚えているが、揺れも何も感じていないので、正直全く実感というものがなかった。
同じ日本で起きていることなのに、こんなに温度差があることが怖かった。日々の生活に追われながら、毎年3月11日になると、その怖さを思い出しては、何か行動するわけでもなくずっとモヤモヤしていた。

今年たまちゃんに出会って、たまちゃんの話や東北への情熱を聞くと、テレビで見るよりずっとダイレクトに震災について感じられるようになった。
今回の映画会でも、一緒に見たみんなと意見交換をし合い、「忘れないってどういうことだろうね」と一緒に考えたり、一人で考えるにはちょっとヘビーすぎる話題も一緒に考えると客観的になれるし、とても意味がある会話だなと感じた。

来年くらい、東北に行ってまたもう一歩踏み込んで考える時間を作りたい。

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