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小学生|家串小学校のお便り(2)

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2013.06.23 Sunday)に掲載された内容を転載しています。
参照元:http://info.e-nhkk.net/

nhkk事務局スタッフ:
先日ご紹介した【スイミー(ブラックスイミー)】編の続きです。「かのこ先生」の舵取りやいかに!!


かのこ先生:

ブラックスイミーをバッサリ切るのも面白くないので、いっそのことみんなで「その後のブラックスイミー」を考えることにしました。

大きな魚を追い出したあと、スイミーは、つい調子に乗って、
「あはは、君たち騙されたね。ぼくが目になったのは、実はこんなワケがあるんだ。それはね……。赤い魚の中でぼくだけが目立ってしまうとマグロに狙われる。でも、目になったら、マグロをごまかすことができる。ね、ぼくって頭いいだろう。あはは。」
と口を滑らせてしまいます。
怒った赤い魚たちは、バラバラに泳いでしまいました。すると、戻ってきたマグロに見つかって、一匹残らず飲み込まれてしまいました。
残ったのは、スイミーだけ。ひとりぼっちのスイミーは、暗い海の底を泳ぎました。すると、スイミーは岩陰に赤い魚たちを見つけました。

というように、このお話は、エンドレスです。ひや~!

このお話を終わらせるためにも(笑)、
やはりスイミーの「ぼくが目になろう。」は、自分を守るために言った言葉ではないのではないか、
と発問すると、
「仲間を守るためかな。」
との答え。
はじめからそう言ってよね(心の声)。
では、その方向で「その後のスイミー」を考えることにしましょう。

スイミーたちは、群れて泳ぎました。
朝も昼も。
みんな決して離れ離れになりませんでした。
心をひとつにして泳ぎました。
目になったスイミーは、みんなに言います。
「もう少し、右だよ。」
とか
「虹色のクラゲが見えるね。」
とか。
そして、楽しい魚の国を作りました。
マグロは二度と帰ってきませんでした。
めでたしめでたし。

ブラックスイミーも面白かったけれど……。
ひとまず、無事にスイミーは終わりました。ふう。



■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

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