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作ることに命をかけている人【庵野秀明展】


こんにちは、お久しぶりのEMI.です。
少しSNSから距離を置く時間を取ろうと思い、
たまにXで呟く以外は低浮上でした。
みなさんのnoteも見れておらず…
これからゆっくり見てまわりたいと思います。

今回は、展覧会を見ての感想を書いていきたいと思います。

今回の現場はこちら。

庵野秀明展

庵野秀明監督はみなさんご存知の通り、
あの『エヴァンゲリオン』で有名な監督さんです。
アニメ大好きなわたし、もちろんエヴァも大好きです。
高校時代、当時美術の道に進もうと考えていたのですが、
その時の美術の先生に「エヴァンゲリオンは人生で必ず見ておいた方がいい」と
ものすごい熱量で言われたのをきっかけに見始め以来すっかりハマってしまいました。
哲学的なお話に、どこか懐かしさが漂う映像描写、
庵野監督の描く世界観が好きです。

ちなみにわたしは美術の道は諦め現在は別の道に進んでいますが。

そんな庵野監督の展覧会。
絶対勉強になるに決まってる!
期間内になんとか時間を作れたので行ってきました。


今回の展覧会は、
撮影NGと書かれた場所以外は基本写真撮影可能だったのですが、
わたしは写真をSNSにアップしたくて鑑賞しに行ったわけではないので、
写真はほとんど撮りませんでした。
美術館鑑賞では「自分の目で見て何を感じるかを大事にしたい」と思っているので。
なので、今回のnoteは写真でのレポというより
文章での感想メインとなります。


いざ入室。
若かりし頃の庵野監督。


まず入ってすぐに庵野監督を形作った漫画や映画、特撮の模型などなどが展示されていました。
わたしは特撮は詳しくないのですが、
これが幼少期に夢中になったものたちかぁ、としみじみ感じながら見て回りました。
その人を形作ったものに触れるってなんだか新鮮な感じです。
何かに夢中になるって、その後の人生に大きな影響を与えるんですねぇ。

そのあと、学生時代の自主制作アニメーションや特撮映画のコーナー。
好きなこと、やってみたいことを実際に動いて形作る姿勢、
出来上がった作品の評価よりも
製作中の過程の密度の濃さに驚きました。
作品作りをする人にとってはそれって当たり前のことかもしれないですが、
プロのなる人と趣味止まりの人の差ってこういうところなのかもしれないなって
改めて感じました。
自分はそんな密度の濃さはなかったなぁ…と
自分を振り返ってみたりしました。

次のコーナーはアニメの原画や絵コンテなどのお仕事。
メカニックや爆発シーン、全部手描きで細かく描かれていて
情熱や愛を感じました。
メカやキャラクターやゴジラの細かい設定など、
こんな細かいことまで自分で設定して書き残してるんだ!ってびっくりです。
こだわりがすごい。
細かく下書きをしたり絵がれを作ったり、
タイパ重視の世の中だけど物作りをするにはこういう細かくて手間のかかる作業や情熱が大事なんだよなぁ、と考えさせられました。



自分で特撮を作った経験が、
その後のアニメーター時代にもどんどん生きていって、
アニメの仕事の後にはまた実写作品を極め、
シンエヴァやシン・ゴジラへと繋がっていく。
本当に、人1人の人生が詰まった空間で、
これを1700円でのぞいてしまっていいのだろうか…と戸惑うくらいでした。



あとは、
わたしの中のオタクが
「あ!ナディアだ!」「エヴァだ!」「彼カノだ!」
って終始心の中で大騒ぎしていましたw

初号機。


あと、実写作品って『シン・ゴジラ』しか見たことなくて、
紹介されてるコーナーを見てたらものすごく興味が湧いてきた。
実写だけどエヴァっぽい雰囲気やフィルムの質感。
今度DVDやサブスクで探してみよう。
特に気になったのは『式日』という実写映画。

エヴァっぽい!心惹かれた。

こんな感じで、各作品のポスターがずらりと飾ってありました。
ポスター一つとっても世界観が良き。


最後には、自分たちの技術を後世に残したい
というプロジェクトに参加していることが書かれていて
あぁ、どの業界も深刻なんだなぁと思いました。
作品自体を残していくことも大事だけど、
アニメーションや特撮を今後も受け継いで作っていける人材がいないことには
文化的に残っていけないんだよなぁ
少しでも力になれればいいなと思って
チャリティーグッズも買いました。


2時間半くらいじっくり見させていただきました。
書き方ももちろん、作品と向き合う姿勢を感じられて、
すごく勉強になりました。
好きなものをとことん追求して、
自分の手で色々試して、
納得のいくまで粘って作り続ける。
そんな作品作りに命をかけている人。
タイトルにも書きましたが、
まさに庵野監督ってそんな感じの人だなぁと感じました。
そのくらいの熱量があることで、
力強い作品ができて残っていくんだなぁ。

そんな庵野監督の魅力がぎっしり詰まっていてお腹いっぱいです。
巡回展らしいですが、
各都道府県でやる価値はあると思うくらい素敵な展覧会だと思います。
これから行かれる方はぜひ。


そして、
なにぶんオタクなので、
グッズもたらふく買って帰宅しましたとさ。

絵葉書とTシャツとステッカー。

各作品のロゴグッズ、どれもすごくオシャレ!
迷った末、Tシャツはナディアにしました。
ちなみに旦那へのお土産はエヴァの新劇場版シリーズのロゴTシャツです。


じっくり見て回る美術鑑賞、
とても充実した時間でした。
作品を見ながら自分自身とも向き合えるのも
鑑賞のいいところだなと感じました。
これからも気になる展覧会があったら、また足を運んでいきたいと思います。


では。

2024.2.12





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