見出し画像

【英語教育】英語を学ぶその先2(助動詞canの指導)

光村図書さんのサイトに載っている加賀田先生のご実践を紹介します。このページには、金子みすゞさんの「みんなちがって みんないい」を参考にした授業指導について掲載されています。"Hi, friends! 2"を用いた実践例ですが、2016年の記事なので小学6年生を想定したものだと思います。現在の教科書でも十分に使用できるないようとなっています。

この実践を、私は中学1年生の助動詞canが出てくる単元で導入し、同じように指導しました。中学校なので少しだけ表現は増やしましたが、中学1年生の1学期はまだまだ小学校の学びを復習する期間ですから、十分にできる内容ですね。ちなみに意識させたのは、andとbutの使い方ですね。ご参考までに。

◎「できる」と「できる」をくらべるとき
   I can run fast, and Abbie can run fast, too.
 
◎「できる」と「できない」をくらべるとき
   I can run fast, but she cannot run fast.
 
◎「できない」と「できない」をくらべるとき
   I cannot run fast, and she cannot run fast, either.

加賀田先生が紹介されている英訳の例

canやcannotが入離ます。英語によるオーラルで導入しました。生徒がcan/cannotと当てはめた後にアニメーションでcan/cannotが現れるようにした感じです。

詩をベン図にしたもの

その後は、この詩をベン図にして、ベン図を見ながら英語で説明できるようになる指導を行いました。先ほどの英詩ですね。その後は生徒にやり取りさせ、Jamboardを用いて友達同士でベン図を作成させました。クラスの全ペアがクラウド上で確認し合えるので、他の人の項目を参考にしながら、たくさん質問したり答えたりしていました。

生徒の作品

やり取りした後は各ペアで練習し、この表を用いて私に発表しにくるという流れで行いました。成できた後はワークシートを渡して、自分たちの考えた英文を書くという課題を出しました。もちろん、1年生の1学期なので、見ながら横写しでもOKとしました。

こんな簡単な単語を用いた活動ですが、子どもたちが楽しそうに活動しながらお互いの相違点について確認し合い、最後にはお互いを認め合うことができるこの活動は、とても素敵だなと思います。

相手のことを知ったり、逆に相手に知ってもらったりするのは、語学(ここでは英語)を学ぶ上では大切にしてほしい姿勢です。
海外の人と交流する上でもこの姿勢は大切だと思いますが、日本語では素直になかなか言えないけど英語だと実は言いやすいってことも、時にありますよね。そういう部分を上手く活かしながら授業づくりをするという視点は、一つの考え方としてアリではないでしょうか?