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犬派?猫派?@山種美術館

早咲きのコスモスに少しずつ秋の訪れを感じますね。
E-kan(イーカン)の河村です。
E-kanでは取締役やキャリアコンサルタントを務めています。

タイトルの「犬派?猫派?」は、山種美術館で開催されていた展覧会の名前です。
我が家はわんこもにゃんこもどちらも大好きです。
「新美の巨人たち」でこの展覧会が特集されていて、娘(3歳)が「班猫」をみたいと言ったので休日に家族で観に行きました。


竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】

山種美術館は日本初の日本画専門美術館で、近代・現代日本画を中心に所蔵されており、私も度々訪れて名品を楽しませてもらってます。今回の展覧会では二作品が写真撮影OKでした。まず一点目は、「にゃんともかわいい猫」のコーナーから、こちらの作品です。

竹内栖鳳《班猫》【重要文化財】

竹内栖鳳は「東の大観、西の栖鳳」と称されるほどの近代京都画壇の大家。
動物画を得意とし、「動物を描けばその体臭まで描ける」と自ら語っていたそうです。

日本画の猫を描いた名品で浮かぶのが、春草の黒猫と、この班猫でしょうか。
黄土色と金泥だけの背景に、猫が一匹。
やや右寄りに描かれた猫と、左上の落款の位置が絶妙なバランスです。

ふと振り返ってこちらを見上げた瞬間でしょうか。
何度見ても、翠玉色の瞳に惹き込まれます。
上目遣いがまたそうさせるのでしょう、
首はやや現実的でない長さで曲がっていますが、それによって上目遣いになっていたり、最も魅力的に見える猫の部分を組み合わせたのかもしれません。

さて、毛描きという手法で描かれた柔らかな毛並みをよく見ると、毛の1本1本がとても細い線で金泥を用いて描き込まれています。
間近でみると、その豊かな毛並みが、意外なほど少ない線で描かれていることに驚かされます。
栖鳳は「日本画は省筆を尚ぶ」とも述べたそうですが、まさに最小限の筆数で描かれた、光り輝くような毛並みを通して、柔らかな体の感触が伝わってきました。

感想をひとことで言うと、もふりたい、でした。

長沢芦雪《菊花子犬図》

2点目はこちらの作品です。

長沢芦雪《菊花子犬図》

戯れる子犬たちのしぐさや表情がなんともかわいいですね。
さりげない菊花の彩りも良く、野花の可愛らしさもあり、
右の菊の花は無邪気に踏みつぶされていますが、それもまた愛おしさUPですね。

芦雪は円山応挙の弟子のひとりで、
応挙とはまた異なる大胆な構図や奔放な表現法で、若冲や蕭白と並ぶ奇想の絵師としても知られています。

この展覧会では応挙の《雪中狗子図》も展示されていて、師弟関係にあった二人の子犬表現の比較も楽しめました。
応挙のつぶらな瞳のわんこ。
芦雪のころころとした動きが可愛い愛嬌のあるわんこ。

応挙と比べて、芦雪のわんこは「ゆるかわ」でしょうか、
ダラけた感じが、みょうに人間っぽくて、見てるとにやけてきますね。
芦雪の子犬図をみてると、じゃれあう子犬の中に埋もれたくなりました。

感想をひとことで言うと、やっぱりもふりたい、でした。

白象黒牛図屏風

芦雪の犬といえば、「白象黒牛図屏風」に小さく描かれた子犬も、巨大な黒牛との対比も相まってとても可愛いです。
とある通販では、「くったりおすわりわんこ」と名付けられ、いろいろグッズ化もされているようです。

併設のカフェでは展示作品にちなんだオリジナル和菓子が販売されてます。
妻は芦雪の子犬図、私は速水御舟の翠苔緑芝をモティーフにした和菓子と冷抹茶、そして、娘は小林古径の「三宝柑」にちなんだシャーベットをいただきました。

お土産に、妻と娘も好きなのを選んで、私も芦雪の子犬図のTシャツを買いました。
着ると、妻と娘が「わんこ、かわいいね」と喜んでくれるので、たびたび着ています。

家族みんなが楽しめて、素敵な展覧会でした。
ありがとうございました🙏

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