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【4】診断:息子が自閉症だと診断された。今の私が、当時の私の気持ちを振り返ります。みつけたかったことは何か…

こんにちは。ゆでたまごです。本日もお読み頂きありがとうございます。
今年55歳、カウンセラーをしています。
息子が自閉症と診断されて落ち込んだこと、でも親が居なくなっても姉妹に頼ることが無いように自立させるには?と、考えて試したこと、そして見事自立できた経緯などなど……。
子育てもすっかり卒業した今だからこそ、今のママたちに参考になったら嬉しいなという思いを込めて、慣れないながらnoteをはじめました。

これまでは、息子の2歳児の頃の自由奔放な様子から何か健常児とは違うかもしれないという予感を感じたときのことや、なかなかコミュニケーションがとれない息子とのやり取りの突破口を見つけられたエピソードについて書いてきました。
今回は、病院で『自閉症』だと診断されたときのことを振り返っていこうと思います。

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私も何となく息子の様子が自由奔放すぎることや、私の感情を察したりしていない様子など違和感をもってはいた。

保育園の園長先生から、小児神経科の受診を勧められた。
受診をすると『自閉症』だと診断された。

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私も違和感はもっていたものの、実際に医師に診断されると受け入れられずにいた。

私は医師に自閉症は治るのか?という質問を投げた。医師は困惑していた。それもそのはず治ることなどない。自分でもわかっていた。でも正直、一生付き合っていく自信もまだ持てなかった。
そして、ここで受け入れてしまったらこの子は?この先どうなるの?という思いが湧いた。

私は「治らないのならここに通う意味ないですよね!」と医師に捨て台詞をはいてしまった。
啖呵を切って診察が完全に終わらないまま診察室を出て行ってしまった。
そして通院することもやめてしまった。

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それから、引っ越ししたことで通っていた保育園から地域の幼稚園へと息子を編入させた。
私にとっては『魔の診断』から一年後。
悩みながらも、今度は発達医療センターへも相談してみた。

やはりそこでも息子は『自閉症』と診断された。
今度は医師が言うように通った方がいいのかと思い、気が進まないながらも通院することにしてみた。

なんだか納得がいかなかった。
息子も支援センターの先生とのやり取りに興味を示さない。
家に帰って大好きなゲームをしたいのだろう。

3回目の通院。その日、息子はいつも病院に行くことを嫌がってはいたが。
この日は特に拒否反応を示していた。
ひとまず、病院の駐車場まで行ってみたものの、息子のあまりに嫌がる様子で受診することをあきらめてそのまま帰宅した。
私はもう医療に頼らない、自分で克服すると覚悟を決めた。

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このときのこの気持ちは、
私がいなくなった後に、息子を家族に預けていくことがとても酷に感じてしまったからだったと思う。
息子と過ごすことで、家族の人生が犠牲になることになって欲しくない、
自分が元気でいられるうちに全力で息子の自閉症と向き合って、
どんなことでも改善させていこうと向き合う覚悟だったと思う。

そして・・・・・・
看護師の友人で同じように自閉症の息子さんがいて、既に関連施設の幼稚園に通わせている女性を紹介してもらって電話で話した。
私にとって、自閉症の子供さんを抱えるお母さんと話せる機会はとても貴重なことだった。
そのお母さんが、「よくやっているわよ。あなたのせいじゃないのよ。」と私のことを慰めてくれた。
このことばで救われる一面もあった。
けれど、自分の中に不自然に感じられたこともあった。
この不自然さは、今から思うと私はなぐさめてもらうよりも、どうしたら息子が少しでも成長していけるのかを知りたい気持ちが強かったから湧いた気持ちだったように思う。
当時は、なぐさめられて励まされた部分と、よくわからないままながら、息子の自閉症と向き合ってしっかり改善させていきたい!!という私の思いを一層強めてくれたきっかけだと思い出す。

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息子が編入した幼稚園では、幸いにもただ成長が遅いだけだと思われてあまり、幼稚園の先生方も深刻に捉えていない様子だった。
私は自閉症だということを明かさず通わせた。
『コミュニケーションのきざし』の記事に書きましたが、息子は自閉症だからという前提で接していた自分では、決して気づけなかったコミュケーションのきっかけとなる出来事がありました。
ただの「男の子」としての息子と接してくれた人とは、コミュニケーションがとれていた。
このことは、「自閉症の息子」ということに意識が行き過ぎることは、息子の可能性を狭めてしまうことにならないか、と自分自身へも問いかける出来事だった。
だから、普通に接してもらえていた幼稚園では、息子のことを自閉症だと明かさないで通わせたのだと思う。


今回も、長文でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからも当時の私の気持ちを分析したりしながら、振り返って書いていきたいなと思います。

現在の息子 ↓↓↓↓↓


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