会わないなんて無理

会いたいのに、会えるのに、我慢して会わないなんてやっぱり私には無理でした。

1週間も我慢できずに私から「会いたいよ」とメールを送ってしまった。自分の意思の弱さに呆れながらも「会いたい」という気持ちを伝えただけなのにうれしくてホッとしてぴったりの表現が見当たらないけれど、晴れやかというかそんな気持ちでした。

すぐにかなり無理をしてスケジュールをあわせ、会う約束をする。

会っていてもモヤモヤする事があったり、何か自分に不利な事ばかりあったり、相手が楽しそうでなかったりすれば、こんな私でも「会わない！」と固く決心し脅されても美味しいもので釣られても、絶対に会わない。

50代オンナが若いオトコに夢中になって離れられないだけなら、そろそろ中野くんも飽きてくる頃だろうからぜひ冷たくしてほしい。そんな風に中野くんのせいにしても離れられない。

“いけない関係”で大きく高く燃え上がる炎のように夢中になっているというよりは、キャンドルの炎のように悩みながらもゆらゆらと小さく燃える。

先日、仕事を途中抜け出してくれた中野くんに会ってきた。かなり忙しい1日で仕事を終えた私は足がガクガクだった。にも関わらず、駅に向かって走り、駅の中も走り、電車に乗っている間だけが貴重な休息時間だった。会えた瞬間ゴールテープを切ったアスリートのように中野くんの目の前で倒れそうだった。

中野くんに会えるまでが、こんなにも楽しい。
そして、会ってる間も楽しくてしょうがないのです。