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システムエンジニアが『よくわからない仕事』を振られた時に心掛けている3つのマインド

  • 上司や同僚から「詳細がよくわからない仕事」を振られることがある

  • 誰に聞いても意味がないので自分で対応するしかない

  • こんな仕事をやっていて意味があるのだろうかと悩んでいる

会社で仕事をしていると、『誰も詳細を知らない仕事』が紛れ込んでくることがあります。

営業が実績のほしさによくわからないまま引き受けた案件や、すでに退職した社員が誰にも引き継がずに納期が過ぎた残作業などがこれにあたります。

こういった仕事は上司に聞いても解決方法はありませんので、もし振られてしまったら自分で対応するしかありません。

提案段階であれば断ったりもできるのですが、往々にしてすでに契約が成立してしまっているので、納品しなければ債務不履行として訴えられる可能性もある大変厄介な代物です。

私は立場上こういった『よくわからない仕事』を押し付けられることが多いのですが、そんな仕事に取り組む際のマインドについて共有したいと思います。

『よくわからない仕事』を押し付けられて困っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

なお、システムエンジニアの観点で書きますので、IT会社での一例となることをあらかじめご了承ください。

★『よくわからない仕事』を処理するために心掛けていること

  • 他の人がわからないから誰がやっても同じと考える

  • 取っ掛かりがわからないだけで、着手してしまえば意外と何とかなる

  • 同じ状況を作らないためにも、残すものは残すようにする


誰がやっても同じだからと割り切り、調査から始める


こうした案件は「どうせ誰もわからないのだから、誰がやっても同じ」と割り切るしかありません。

ベテランの上司ですら内容がわからない仕事を、そこらの同僚や後輩がわかるわけがありません。

そのため、まずは以下のことを調査します。

  • どういった案件なのかについて情報をかき集める

  • 納品するべきものはソフトウェアか、ハードウェアか

  • 過去に同じような事例がないかも調査する

『よくわからない仕事』はドキュメント類が残っていないことも多いのですが、それでも営業が顧客に出した提案書や見積書なんかは残っている可能性があります。

社内になければ、顧客とやり取りして詳細を聞き出すしかありません。

とにかく、白羽の矢が立ってしまった以上は諦めて主体的に動かなくてはなりません。

主体性を持てるかどうかで仕事に対するモチベーションが左右されることを実感しています。

着手さえしてしまえば、意外と何とかなることが多い


取っ掛かりは確かに難しいのですが、経験上、一度切り口が分かれば芋づる式に解決することが多いです。

「ああ、これはそういう案件だったんだな」と理解できた瞬間というのが『よくわからない仕事』の醍醐味だと思っています。

また、取り組んでみると本業の案件でも使えるかもしれない意外な知識が身につくこともあります。もちろん、役に立たない知識になってしまうこともありますが、やり遂げることで少なからず評価は上がります。

ただし、今後同じような仕事を受注した時は間違いなくあなたが主担当になります。

あなたしかわからない、いわゆる属人的な仕事は会社にとって対処に困る仕事の一つですので、やり切った後は必ず作業手順をドキュメントに起こして他の人でもできるようにしておきましょう。

そうしなければ、大事な打ち合わせ中に対応依頼が入ったりしますし、もし転職することになった場合にも困ることになります。

『よくわからない仕事』を生み出さない心掛けを持つ


『よくわからない仕事』をやり切った後は、達成感よりも「こんな仕事が発生しないようにしなきゃいけない」という謎の使命感が生まれます。

経験上、そのためにやっておくべきこととしては以下の通りです。

  • 誰でも作業ができるようにドキュメントを作成する
     →属人化を防ぎ、後任に託すことができる

  • 営業とは常日頃からしっかり連携を取るようにする
     →『よくわからない仕事』を取ってこないように釘を刺す

  • 自分がCCに入っているメールは一応目を通しておく
     →もしかしたら、メールの内容について振られるかもしれない

上記を心掛けるようになってからは『まったく詳細がわからない仕事』ではなく、『よくわからないけど、調べれば対処できる仕事』にできるようになりました。

結局のところ、会社に入ってくる仕事は何らかの根拠があって受注されるのであって、明後日の方向から紛れ込んでくるわけではないのです。

例えば、本業はO業界へのシステム導入だけど、実は昔B業界のシステムを入れていたことがあって、10年ぶりにその仕事が入った・・というケースです。
10年前にB業界のシステム導入をしていたエンジニアが会社に残っているというのはまれですし、今の社員が誰もわからなくても不思議ではありません。

同じような状態を作らないためにも、残すものは残すように心がけましょう。

まとめ


★よくわからない仕事で苦しまないために

  • 白羽の矢が立った以上は主体性をもって取り組む

  • 普段から自分だけしかできない仕事を生まないように心掛ける

  • 意味のない仕事は会社に属している以上避けられないと割り切る

会社というのは理不尽な場所です。

誰もやりたがらない仕事を断れない性格の社員に押し付けて「誰がやっても同じだからお前がやれ」と正当化してくるものです。

そうしたときに「なんで私が・・・」と考えていては仕事へのモチベーションが上がらず、最悪の場合精神的に深い傷を負うことになります。

こうしたときには「どうせ誰もできないんだからしょうがない、やってやるか」と主体性を持って取り組むのが一番効果的です。

主体性を持たずに嫌々やる仕事ほどつまらないものはありません。どうせならチャンスに変えてやりましょう。

以上です。

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