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常磐線 土浦分断について考察

この記事は完全な私論です。
2022年のダイヤ改正で、常磐線は日中は土浦駅で系統分離および土浦駅以北の5両化が行われました
このダイヤ改正では、他に常磐線は朝夕に土浦以南で減便、宇都宮線や日光線で朝ラッシュに減便および減車、相模線、宇都宮線、日光線、八高・川越線でワンマン化、東北新幹線で定期のこまち号と併結しないはやぶさ号やつばさ併結やまびこ号を中心に臨時列車化の大幅減便により単独つばさ増加やつばさ併結やまびこが運転されない時間に代替として盛岡やまびこの白石蔵王停車など経費削減が目立ったダイヤ改正でした。
常磐線は、特別快速が減ったことや土浦分断で、利便性の悪化を招きました。
特に土浦分断では土浦駅で対面乗り換えとなったため一見そこまで利便性は悪化してないように見えるが、大変な事態を引き起こしています。
↓ダイヤ改正の混乱についてまとめた水戸支社労働組合のPDF。

https://www.jtsu-e-mito.org/_files/ugd/d6dddc_2c02003a399149aaaff50986b9a3ebb2.pdf

1、土浦駅での乗り換えのときの停車位置

土浦駅では、対面乗り換えとなったものの、15両編成のときの停止位置を流用し荒川沖寄りに上野方面、神立寄りに水戸方面の列車が停車するため、真横にとまってるというわけではありません。
乗り換え時間もそんな無いので最後尾に乗ってると走らないと乗り遅れてしまいます。
しかも次は30分後。
グリーン車も後ろ寄りなので土浦までグリーン車を利用するにしても乗り換えに時間がかかるので自分ならグリーン車に乗れるお金があってもグリーン券は買わずに乗り換えに便利な9、10号車のボックスに座ります
停止位置はこんな感じです

                                  12345 →神立
               ホ     ー      ム
荒川沖←12345678910
数字は号車番号
品川~水戸では10両、15両の4、5号車は必ずグリーン車(1往復だけある土浦~水戸~いわきのE501運用のみ例外)
1両20mの車両なので最後尾に乗ると200mを歩く必要があります
乗り換え時間も1例ですが土浦1245着品川発の当駅止まり→土浦1248発勝田行きのように3分しか無いこともあります

2、土浦まで15両で運転し土浦で切り離し前5両勝田行き、後ろ10両が上野方面の列車となるトラップ運用の存在

これは完全にトラップです。 乗ってきた列車がいきなり途中駅で反対方向の列車になるなんて信じられません
実際に誤乗も多いようで勝田方面に行きたいのに後ろ10両に乗ってしまい乗り遅れたり上野方面に連れてかれる、またはその逆も起こるようです
該当の列車
土浦9:27着(休日9:30着) 前5両9:35(休日9:37)発 勝田行き 後ろ10両 9:44発 折り返し上野行き
土浦11:03着 前5両11:10発 勝田行き 後ろ10両 11:13発 折り返し品川行き

この列車は仕組みが複雑な列車であることから自動放送もなかなかに複雑なものです。
↓土浦駅のこの列車の自動放送の動画(他の方の動画です)

3、日中にグリーン車が水戸方面まで連結されないこと

これまでも午前中に下りの1本だけ土浦駅でグリーン車を切り離す勝田行きがありましたが、それが3本に増えます
対象の列車は先述のトラップ列車2本と上野8:46発(土浦10:06発)勝田行きです
上野駅などで発車標に「快速 勝田 15両」と書いてあるのを見かけて水戸方面までグリーン券を購入しても、それが土浦駅で後ろ10両(グリーン車含む)を切り離す列車だった場合、土浦駅で強制下車かつ前5両へ100m以上の移動となります
このトラップ列車の存在や土浦分断により、土浦~勝田間では下りは土浦駅8:40の列車が発車すると15:05発まで、上りは水戸駅10:00の列車が発車すると15:31発までグリーン車の連結はありません
なお、上り列車には土浦までグリーン車無し5両、土浦で基本編成を連結し土浦から15両なんていう運用は存在しません。

4、配線の都合による上りの所要時間増加
日中時間帯勝田方面の列車は土浦駅2番線で折り返すが、土浦2番線は特急列車や貨物列車も通過していくため普通列車が長時間停車していると特急や貨物が土浦駅より先に行けなくなってしまいます
このため、途中の石岡駅または神立駅で特急を先に通してから土浦駅に到着し折り返すので、待避のため石岡駅または神立駅で10分前後停車する列車もあります。
また、水戸線との接続も行わないといけないので、日中の水戸~土浦間はダイヤが緩々とせざるを得ない状況です。
これは音鉄の私からするとダイヤの緩い列車が増えたため日中でも鳴らせる列車が増えたことで収録しやすくなったのですが、利用者からしたら所要時間が無駄に長いので利便性低下にも程があるでしょう。

配線の関係で神立で13分停車する列車
この列車は神立で特急だけでなく貨物列車も通す日がある。

5、2番線は下りと上りで発車メロディを分けてないこと

2番線からは下りも上りも発車しますが、どっち方向でも「風の贈り物」が流れます。
実際土浦の1つ隣駅である神立の2番線では上下でメロディが異なります。
下りの発車メロディを1番線の「きらきら星変奏曲」に変更するだけで誤乗が減ると思われます。 特に上りと下りが同時に停車しているトラップ列車では誤乗を大幅に減らせる効果があるでしょう。
改正前も1日1本だけ3番線から勝田行きが発車するダイヤがありましたがそれも「風の贈り物」が流れてました

また、ダイヤ改悪により2番線から発車する下り列車が急増したため誤乗や間違えて1番線で列車を待つ人を減らすために土浦駅改札口の発車標の番線表示に矢印がつきました。

比較用に改正前の発車標(2021 9/5撮影)

過去にも土浦分断は行われたことがあるようですが、そのときは失敗しすぐに戻されたようです。
今回は乗り換えや減車より紛らわしさで利便性低下を招いてるのですぐ戻されると私は思います。

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