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映画「リョーマ!」を観てきました② 考察?編(ネタバレあり)

こんにちは!今日もご覧いただき、ありがとうございます。

前回に引き続き、映画「リョーマ!」の感想です。本当に考察なんて偉そうな名前つけるほどではないのですが、これってこういうことかなぁ〜?程度の話を書いていきます。本記事につきましては全て文の最後に「知らんけど」をつけて読んでください…

とうとう特典ポストカードで白石くんの登場するターンが来てしまいました…!運よく白石のカードは手にすることが出来ましたが、手塚と千歳兄妹のも欲しい…ということで結局映画には通いまくっています(笑)通算鑑賞回数は現状5回になりましたが、あと2回は観に行く予定になっています😇そして来週の長太郎たちのカードも欲しいので…………ふぅ…

本記事もネタバレを含みますので、まだ観ていない方はご注意ください!!!



タイムスリップの影響

タイムスリップものって、「過去を変えることによって未来を変えてしまわないか?」という問題がありますが、この作品では変わっていないのかもしれません。タイムスリップによってプロセスは変わったけど、結果は変わっていない、といった感じなのでしょうか。…知らんけど(笑)

冒頭で南次郎が言っていた「世界にはもっと強いやつがいるぞ、例えば俺を引退に追い込んだヤツとか」という言葉や、全米オープンの対戦相手について「消えた対戦相手」と名前がはっきり残っていなかったことなど、最初は全てあのウェズリー・ボーンとやらのことを指しているのかと思いましたが、これらは全てタイムスリップしてきたリョーマのことなのかな?と考えつつ観ていました。

ボーンは別に南次郎を実力で引退に追い込めるほど強い相手には正直見えませんでした。結局ボーンは途中棄権して南次郎の不戦勝になって、リョーマも存在を知らなかったということはその後のテニス界でも特に活躍していないことが想像されます。引退を決意したきっかけはリョーマとの対戦で「もっと息子たちを鍛えた方が面白そう」と新たな"デッケー夢"を見つけたからだし、文字通りリョーマは試合中に現代に戻ってしまったので忽然と消えましたからね。

まあそれだと「引退に追い込まれた」という物語序盤のリョーマの言葉に矛盾が出てくる気もします。タイムスリップ前の過去では「子どもたちを誘拐され八百長試合で負かされたこと」が引退の理由だったけれど、タイムスリップによって「八百長は免れたけど、子供たちを鍛えたくなった」というポジティブな理由に変わった…ということなのかなと解釈もできます。とはいえタイムスリップ前のリョーマには幼少期誘拐された記憶とかもなさそうだし、桜乃がいなければ誘拐事件自体が起きなかった可能性もありますし、その辺りはなんとも言い難いですね。「引退に追い込まれた」=負けた、とも言っていないので、最後のリョーマとの試合がきっかけにはなったかもしれません。それかやっぱりボーンがめちゃくちゃ強かったか…(笑)


エメラルド様と呼んでもいいですか?

エメ様かっこうぃ〜〜〜〜〜!!ああいう強くてかっこいい女性、良いですよね。悪役だけど根っからの悪役じゃないあの感じ、予告で見た時点で人気出そうだなと思った通りにやはり高評価な印象です。

彼女についても謎が多いまま終わってしまったので、スピンオフで1本映画作ってほしいくらいです(笑)結局冒頭の現在のシーンで車椅子だったのは何なのでしょうね。タイムスリップ前に車椅子テニスのポスターがあちこちに貼ってあって、そこに載っていた写真もエメラルドらしき女性の写真でした。足技の使いすぎで車椅子になったとか…?

Selly’s Barのシーンで登場した時には、白シャツ・蝶ネクタイ・黒スキニーで腕と顔以外ほぼ肌の露出なし。一人称は「俺」、男性かのような強めの口調でお父さんと電話していました。部屋の中にはテニスのラケットとトロフィー。テレビでもテニスの試合中継を観ている。ふむふむ…

ウルフ曰く、「昔は男に負けたこともなかった」というテニスについても、「俺もテニスが好きでね」と言って続けてはいるものの、プロを目指したり公式戦に出たりはしていない様子。何らかの事情でテニス界から追放されて試合には出られないけれど、テニスを諦められないでいる…みたいなプレイヤーかもしれません。きっとマフィアの娘だとバレたとか…だから父親のことも恨んでるとか…なんかテニプリの映画とかアニオリってってそういう訳ありの元テニスプレイヤー出がちだから…(笑)

リョーマとの試合の後で首元の蝶のタトゥーを隠すシーンがあり、それ以降エメラルドの雰囲気が変わった感じがするので、これがエメラルドの秘めていた女性としてのアイデンティティの象徴みたいなものでしょうか。私こういう男っぽい女キャラ大好きで…セーラームーンでもウラヌスとか大好きだし…大学の卒論もジェンダーアイデンティティ云々で書いたので気になってしまうんですけれど(笑)ずっと隠してきた可愛らしいキラキラのピンクとパープルの蝶のタトゥー。それをリョーマに見られた恥ずかしさはありつつも、彼の強さに惚れたところでもう隠すのをやめようというきっかけになる。

だから、最後アンダーソンを追い詰めるシーンも、肌の露出の多い白のロングドレスにリボンのついた女優帽を被って、ヒールのある靴を履いています。一人称は「俺」のままだけど、話し方も初登場シーンよりは柔らかくなっていたはず。しかも「デカいなぁ」とアンダーソンに笑われたことに対して怒っていましたし、背の高さがコンプレックスでもあったから女性らしい部分を隠していたのかもしれません。欧米の成人男性であるウルフたちよりも背が高かったし、多分180㎝くらいある設定なのかな?私からすればかっこよくて羨ましいですけどね。

そしてタイムスリップから戻ったリョーマは、化粧品のCMに出るエメラルドを見かける。バストアップのみの映像だったので、この時のエメラルドが車椅子だったかはわかりませんが(もちろん車椅子でもモデルさんはできるし)、胸元の大きく開いたドレスで首元のタトゥーを見せつけ、メイクも女性らしくばっちり。決め台詞の「ゾクゾクするねぇ」も言い方が優しく、そしてセクシーになっていました。先の「こいつに惚れちまったのさ」というリョーマへの言葉はそういう意味ではないとは思いますが(そういえば何歳の設定なんだろう)、リョーマとの出会いがエメラルドの女性としてのアイデンティティに影響を及ぼしたのは事実のようですね。彼女もある意味で手塚や跡部のアドバイス通り、「逃げるのをやめた」のかもしれません。勝って道を切り開く方が楽しいじゃん!と。


世界を敵に回しても…

作中で南次郎が強さの秘密を問われるシーンが2回ほどありました。1回目はタイムスリップ直後のリョーマに「何でそんなに強いんすか」と問われるところ。2回目はラストシーンでお父さんみたいになりたいと言うちびリョーガに「どうやったら父さんみたいに強くなれる!?」と問われるところ。そして、そのいずれも南次郎は答えを明確にしません。あ、一つは「テニスを楽しむこと」とは答えていますね。これは無印のラストで言ったことと同じ、テニスを楽しむ心が天衣無縫の極みに繋がるというのはテニプリ界の一般常識(?)ですが、もう一つはリョーマにもちびリョーガにも「お前らがもう少し大人になったら教えてやる」と答えを濁します。…とまあ、濁してはいるんですけど、作中でバリバリに答えが出ているんですよね。主題歌「世界を敵に回しても」の歌詞。

世界を敵に回しても 守るべきもの全てが 俺をまだ強く強くさせるから

要は、大切なものを守りたいという思いが強さの秘訣…というところでしょうか。だから「守られる側」である幼いリョーガたちや、守るほど大切なもののなさそうなタイムスリップ直後のリョーマにはまだ分からないだろうなと判断して教えないでいる。(個人の解釈です)(何度も言いますが知らんけど、をつけて読んでください)

誘拐された桜乃を助け出して逃げるという時に、南次郎が「彼女を守れるのか?」と問いかけ、リョーマが「守ってみせる」と答えている。リョーマに守るべき存在ができたことを認めて、彼女を守る意思があるリョーマなら大丈夫だと判断してくれて送り出してくれたわけですよね。

南次郎も、(つい最近4th不動峰で見たばかりの)エロ本読みながら足で鐘ついてるお坊さんの姿しか印象がなかったですが、この作品ではめちゃめちゃかっこいい〜! テニミュのマサさんではちょっとカッコ良すぎるのでは?と思いつつ観ていましたが、これだけカッコいいのであれば納得(笑)良き父、そして良き旦那さん。友達が「南次郎の夢女子になりそう」と言っていたのも頷けます(笑)愛する奥さんと子どもたちという守るべきものがあるから、あそこまで強くいられた訳だと。っカァ〜〜〜!!!

前回も書いた教会のリョーマと桜乃のシーンの話に戻りますが、この歌の最後に「竜崎、俺が必ず…」(リーンゴーン…🔔)という意味深なシーンがありまして、ここは普通に考えれば「必ず守る」だろうなと予想ができますよね。(必ず幸せにする、とかはまだ早いので)でも、そこははっきり言わせずに鐘の音で濁している。「守る」って言わせちゃうと盛大なネタバレというか、この物語の答えになってしまうからかな、と思いました。タイムスリップから戻った桜乃は記憶がなさそうなのに、リョーマだけ覚えていたのは、せっかく身につけた「大切なものを守りたいという意思」がリセットされてしまってはいけないからなのかもしれません。桜乃は怖い思いもたくさんしたので忘れさせてあげる方が良さそう。タイムスリップがあってとなくてもリョーマへの憧れが変わることはなさそうですからね。

もしもこの「大切なものを守る強さ」といったものが今後の新テニでもキーワードになるとしたら、リョーマvsリョーガ戦(が、あるのか?)でも生きてくるのかもしれません。テニスを楽しむ心=天衣無縫の極みは、心を閉ざす系の技もしくは相手も天衣無縫になることで攻略されてしまうというのが新テニでもう描かれているので、それを超えるスキルとして出てきそう。……知らんけど(笑)


越前リョーガとは

うーん、あとは本当にリョーガって何者なんだ?という疑問がますます深まりました。南次郎、倫子、リョーマは茶色い目なんだけど、リョーガだけ青い目をしているんですよね。「Orange」のPVでもその青い目が強調されている印象。だからただのキャラデザの差異ではなさそう…しかもパンフレットで現代のリョーガのプロフィールに「リョーマの兄を名乗る」って、自称・兄かよ!と突っ込みたくなるような微妙な表記をされています(笑)

作中で「血は繋がってる」と南次郎が言っているシーンがあるし、南次郎そっくりなので本当に血縁ではあるんだろうけど、それなら裁判まで起こされておばさんに引き取られた理由が分かりません。「今日から俺がお前の親父で…」と自己紹介していた場面も原作にあったので、生まれた時から一緒に暮らしている訳でもなさそうでした。リョーマの異母兄…? でも映画であんなに奥さんラブな姿を見てしまったあとでは受け入れがたいですし。あとは実際はリョーマの従兄(南次郎か倫子の甥)だとか。それなら血縁や似ているのも説明がつくし、引き取られた(元の家に帰った?)のもまだ分かります。うーん、むむむ…

最新号のSQ.でも、仲良しなんだか不穏なんだか微妙な空気感でリョーガと南次郎が対峙していましたけれど、この映画を観てしまったあとでは越前家の諸々の真相を知りたいような知りたくないような…という複雑な感じですね(笑)映画のラストで「将来お前たちはどんなプレイヤーになるんだろうな」としっとり考える南次郎のシーンがありますけれども、「相手の能力を喰らうテニスプレイヤーだよ……っ!!」と知ってしまうと何とも切なさが増しますね…(笑)おそらくリョーガが新テニのラスボスになりそう。ドイツに勝って決勝のスペイン戦のS1かな。でもまだ10年は連載終わらないでくれぇ……


はい、というわけで、ほとんどの文章に「知らんけど」をつけて読んでいただきたいような個人的な考察というか意見でした! はぁ〜スッキリした!(幸村くんの例の画像)

なんだか新海誠監督とかも観てくださったそうで…ありがとうございます(どの立場?)なぜか我々も「新海誠が褒めてるんだから大丈夫だよ!」という謎の自信を持って人にオススメしています(笑)トンチキ映画だと思って観に行くと、思ったよりちゃんとしたディズニーのようなミュージカル映画だと楽しんでもらえるはずです。

たまに「友達が興味持ってくれて一緒に行ってきた〜!」なんてつぶやいているフォロワーさんがいてめっちゃ羨ましいです…!私には一般人の友人誰からもそのようなお声が掛からないのですが…?? 私は職場の先輩に「なんであの映画は踊ってんの?」と聞かれたくらいですね(笑)「気になるなら観に行きます!?」って言ったら「やだ」って言われて終わりましたけれど…(笑)

映画作るよ〜って情報を解禁してから5年近くかかっての公開、時間をかけた分だけクオリティーの高い最高の映画になっていたと思います!! 3週目になって1日の上映回数も減ってしまったせいにしても、都内のTOHOシネマズは土日祝埋まっていたのでびっくりしました。1回観たら何度も観たくなる中毒性のある映画ですし、クチコミとかでジワジワと評判が広がっていってほしいですね。あわよくば4週目以降も続けていただいて、5週目からは全ての週のポストカードを再配布とか…してください……

本当に思うことがたくさんありすぎて、書き残したことがありそう…更新したあとに思い出すんだよなぁ、そういうの(笑)実はテニミュ記事でも話そうとしてたことを後から思い出したりしていたので、もしそういうのが溜まれば「書き忘れたこと」だけで1記事できるかもしれません。

それでは、少し感染者数も減ってきた東京ですが、引き続き気を引き締めつつエンタメを楽しみましょう!また次回のnoteでお会いしましょう!アデュー!!

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