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6月27日のこと②

あんこを炊いていた時

雨がポツポツと降っていた。

台所のかってぐちをみると外で野良猫が雨に濡れている。

時々猫がやってきてはいた。

みんな同じ顔で柄が違う

きっと何代目かのにゃんこがソウルのブラザーズだ。
(チューチュートレイン。それはネコザイル。)

動物園の中をのぞく人間のように
猫は窓の中を覗いてササッといつも通り過ぎていく。

しかし今日は違う。

雨にうたれながら
木に隠れるようにして
そっと座ってこちらは見てないけど
耳がこっちを向いている。

私はあんこが焦げないように鍋をみてる。

私は知っている。
野良猫にご飯をあげてはいけない。

野良猫にご飯をあげることは本当の優しさでは無い事。

責任もてないのにご飯をあげてはいけない。

あげてしまった。

目を怪我していた。
雨に濡れていた。

この時私はひとりであんこを炊いていた。
この猫もひとりだった。

猫生(人生)
1度でも美味しいもの食べてこれたんだろうか…

温かい寝床で眠れてるのだろうか。

ごはんをあげてしまった。

13歳以上の犬用(実家のわんこ用に買ってた)のフード。

猫用でなくてごめんなさい。

28日もあげてしまった。

今日も来てくれたらきっとあげてしまう。

もうドックフードがないのでキャットフードを買いに行こうかな…。

これはよくない事だよなぁ…