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クラウド時代と512GBの悲壮感
モヤモヤすると言うか、スマートじゃないと言うか…。
最近のAppleは…とは言いたくないし、そうは思わないけど、毎回発表会で思っていたことがあって、それは、
iCloudはどうしましたか!
それだけを言いたい、特に秋のiPhoneの発表会では。
iCloudをご存じない方は少ないと思うけど、AndroidとWindowsでApple製品を触ったことがない方もいるでしょうから、説明しますと、Apple社が提供しているクラウドサービスです。
Apple製のOS(iOSやmacOSなど)との親和性がよく、写真やデータ共有はもちろん、端末のバックアップも取るができます。
無料で使えるのは5GBで、月額課金制で100GBなど増やすことができます。
このiCloudって特別スゴイわけではないんですけどね(諸説あり)。
別にクラウドサービスなんてGoogleのGoogle DriveやMicrosoftのOneDriveとかあるし、そんなこと言ってる自分もGoogle Driveに課金しています。
そんな感じで本題に戻すと、Appleって自社でクラウドサービスを持っているわけですよ。
そのAppleのiPhoneに、512GBって必要なのか。
いるわ!って声もわかる。後付で容量の拡張ができない分多めに見積もって買うのは反対はしない。
それでもいるのかって話。
現在iCloudの月額料金は、50GBで130円、200GBは400円、2TBは1,300円となっている。年間に直したら1560円、4800円、15600円となる。
一方iPhoneは、比較対象としてiPhone Xsを参考として、64GBが121,824円、256GBが140,184円、512GBが165,024円となっている。
512GBと216GBの価格差が24,840円となっており、iCloudの2TBでもお釣りはくる。仮に2年間使うiPhoneだとしても、200GBにすれば4800円×2年で9600円で済む。
「いやいや、iCloudとiPhoneの容量は別物でしょ」
まあね。でも、iPhoneでしか使えない内部ストレージに2万円も払わせることは万人向けだとは思えない。むしろ256GBですら万人向けだとも思っていない。
iCloudのメリットは
・どの端末でもログインさえしてれば、写真や動画が見れる
・ファイルやPages、Numbers、Keynoteのデータを保存できる
・Wi-Fiに繋がっていれば定期的に自動でバックアップをとってくれる
iCloudはその名の通りクラウドなのだ。インターネット上にデータを保存して管理してくれるサービス。
iPhoneが粉々に壊れたって大切な写真や動画のデータは無くならない。PCやiPadからも見れる。音楽も、iTunesにある音楽はApple Musicに自動反映してくれる機能がある。わざわざ内部ストレージに保存しなくてもOK(これに関してはApple Musicの加入が必須っぽい)。URLを送れば友人にもファイル共有できる。わざわざiTunesでケーブルつないで、PCのHDDの容量を使ってまでバックアップを取らなくてもいい。
これこそスマートじゃないかな。
まあ、ただ、
クラウドを知らなければ、こんな発想すら出てこないし、根底は情報教育が関係しているのかもね。
大学で情報の授業の教員サポートをしているけど、クラウドの仕組みも知らないままでも優秀な成績がもらえるもん。
そう考えると、悲しいのかもね。