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書くから、書ける。

 書くことが無い。何か書こうと思って note を開いたのに、言葉が出てこない。なぜだろう?書こうと思ったのだから、書きたいことがあったはず。実際、ほんの数分前には、頭の中で言葉の嵐が吹き荒れていたのに。いざ書き始めると、面白いくらい、風がピタリと止んでしまった。とりあえず今日あった出来事でも書いてみるか。どんなことがあったっけ・・・振り返ってみても、このポンコツ脳はうんともすんとも言わない。これは困った。それでも、今日は何か書くと決めたから、何か書く。
 音楽でも、曲を作ろうとすると却って作れないということは、よくある。というか、僕の場合はそれしかない。それよりも、なにも考えずに作るほうが上手くいったりする。たとえアイデアが無くても、とにかく作り始める。すると、面白いことに何かしらは出てくるものだ。最初の1小節、ここが決まれば、次の1小節が自律的に決まる。そんな感じで、次のフレーズ、また次のフレーズと繋がっていって、最終的に1曲できる。まぁ、時には、どう足掻いても本当に何も出てこないこともあって、そんなときは、両手を上げて「降参!」だ。
 文章を書くときも同じなんじゃないか。頭を空っぽにして手を動かすほうが案外、書けたりするわけだ。アイデアが溢れ出る時は、衝動に身を任せて書きまくればいい。でも、そうじゃない時もある。インスピレーションにも雨季と乾季があるということだろう。大事なのは、乾季の時にどうするか。雨が降るのを待ってたら、待ってる間に干からびる。
 何も降ってこない時、そんなときは「今、乾季なんです」と書いてみるといい。この記事のように、「書くことが無い」ということ自体を取っ掛かりにしても、これくらいは書ける。内容が面白いかどうかはともかく、まがりなりにも1つの記事にはなるのだ。何がトリガーになるかは分からない。だから、何も書けないと思っている人も、とりあえず何か書いてみたらいい。


 偉そうに御託を並べてしまったけど、楽しもうよってことが言いたい。何を伝えるか、どう伝えるかも大切だけど、言葉を紡いでいく過程に価値を置くこと。それが肝要なんじゃないかと思う。

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