【ブックレビュー】青くて痛くて脆い
人生において「忘れることのできない大きな後悔」というのは、誰しもが持っているのではないだろうか。
昔、「一人で生きていこう」と決めたことがあった。誰かに影響されることではなく、誰かに影響を与えてしまうことが怖かった。それが自分を守るための唯一の方法だった。
でも、大人になった今は思う。
一人でいることはそんなに難しいことではないかもしれない。
一人でいれば傷つかないかもしれない。
でもさ、やっぱり、つまらないんだよ、生きてないんだよ、と。
だから「生きている限り傷つけ!」って、今は思う。
他人のことなんて永久に分からない。
どれだけ相手のことを思いやっても、そこには現れる相手は私の期待でしかない。
分かってしまったと思うこと自体、傲慢だ。
それでも私は、楓の覚悟を持って、他人と生きていこう、そう思える作品でした。
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