幸せになる家計簿⑦ - 1か月1度の振り返り

こんにちは、ぢゅちです。

今週は「1か月の振り返り」をテーマにお伝えします。


最初のカテゴリは大雑把に設定する。

家計簿を記録する際に、どういうカテゴリで作成すればいいかで悩まれる方がいるかもしれません。最初は大雑把な分け方で記録をつけていくことを私はお勧めしています。最初にカテゴリを細かく設定してしまうと記録をつけることが大変になってしまいます。カテゴリのつけ方で悩むことよりも、最初は記録をつける習慣を身に着けることに集中して欲しいのです。

例えば、最初は以下のようなカテゴリだけで記録をつけてみてはどうでしょうか。

・ 食費(現金支出)
・ その他(現金支出)
・ カード(自動引き落としも含む)
・ 使途不明金

これだけです。この4種類だけだと記録をつける際にどこに記録すればいいのか、ほとんど悩むことがありません。

中には、食費とその他の商品を一緒に購入したときはどうするか、というところで悩む方がいるかもしれません。それの答えは、食費に記録するか、その他に記録するか、自分でルールを決めておけばよい、です。大事なのは、自分で決めたルールを守って記録をしていくことです。

まずは大雑把にカテゴリを設定し、とにかく1か月、記録をつけることだけを考えて記録してみてください。


1ヵ月の支出の割合を振り返る。

1か月が経ったら、支出の振り返りを実施しましょう。このとき気を付けるのは、

「支出額だけではなく割合をグラフ化して確認する」

ということになります。金額や割合などの数値は、数字だけ見ていても直感的に理解しにくいものです。グラフを活用して、直感的に分かるようにした方がいいです。例えば、ある月の私の支出をグラフ化したものが以下のとおりになります。

金額でみると大体3分の1が現金支出であり、食費以外の現金支出が全くないことが分かります。

エクセルに記録した内容から、それぞれの利用回数も振り返ってみましょう。私の記録を確認すると、

・ 現金支出:13回(うち土日が10回)(20%)
・ カード(電子マネー含む):54回(80%)

私は支払いにほとんどカードを使用しています。この理由は先週の「幸せになる家計簿⑥ - 使途不明金を生まないためにはカードを使う」で書いたとおりです。ただし、週末の食品の買い出しだけは現金支出がある、ということになりますね。これは、私がそうなるように日頃からお金を使うときの自分ルールを決めている、ということを意味します。

このときのデータは26日間のデータなのですが、26日間で合計で67回の支出ポイントがありました。ということは、1日平均3回程度、支出するポイントがあるということも見えてきます。つまり、1日3回の支出ポイントを自分でコントロールできれば、家計はコントロールできる、ということも意味します。


大切なのは、こういったことを「なんとなくで判断していない」ということです。数字がちゃんと出ているので、事実としてその事象を捉えることができます。そのことが「私は、お金をコントロールしている、マネージメントしている」という自己肯定感を高めてくれるはずです。

そして、こういった振り返りをするためにはデータが必要になります。そのために「記録をつける」ということを習慣化して欲しいのです。記録さえ残っていれば、そこから後でいろんな角度で分析をすることができます。


なぜカテゴリを分割する必要があるのか。

カテゴリを闇雲に細分化するのは正しくありません。細かくすればするほど、全体支出に対する割合が小さく見えてくるので、どこが家計の問題になっているのか見えにくくなってしまいます。

なぜカテゴリを分割する必要があるのか。それは、家計簿をつける目的に立ち返ってみるとよいと思います。私の場合、家計簿をつける目的は、

「自分にとって価値のないものにはお金をかけずに、自分にとって大切だと思うところにお金をかけ、幸せに生活を送ること」

です。

しかし、現在のカテゴリでは、まだ「自分にとって価値のないものにお金がかかっているかどうか」を判断することができません。そこでもう少しカテゴリを細分化しよう、という発想が出てくるわけです。

では、どのカテゴリを細分化する必要があるのか。私の例で行くと、この月の結果から、どうやらカードの支出が多いので、カードの使用履歴を確認するのが、家計をコントロールするのに一番手っ取り早そうなことが分かります。そこで、「来月はこのカードの使用履歴について、もう少しカテゴリを分けて分析してみよう」となるわけです。これが「幸せになる家計簿③」でお話しした「段階的詳細化」ということになります。

何の目的もなく、カテゴリを細分化してしまうことも、家計簿が続かなくなる原因のひとつです。目的を持ってカテゴリも決定しましょう。


「カテゴリを細分化する」前に重要なこと。

次週は、カテゴリの「段階的詳細化(細分化)」を具体的にお話ししていこうと思っています。しかし、カテゴリを細分化する前にまず実施して欲しいことがあります。それは、自分ルールを決定すること、です。

例えば、「現金支出」と「カード支出」の自分ルールが決まっていなくて、買い物に行く度に、現金を使ったりカードを使ったりしている場合、今月の割合が来月も続くとは限らなくなってしいます。月々の支出パターンが安定してない段階でカテゴリを変更してしまうと、「過去から未来を予測する」ということができなくなってしまいます。

例えば、以下のような質問に即答できるように、自分のルールを決めてみてください。

・ どこの場所での買い物に現金を利用し、どこの場所での買い物にカードを利用するのか
・ 使ったお金は家計簿のどこに計上するのか
・ 既に自分でカテゴリを決めておりカテゴリが品目で分かれている場合、食品と日用品を同時に購入した場合はどう計上するのか。

それらを決めて、もう1ヶ月間、今月と同じカテゴリで記録をつけ続けてみることをお勧めします。

記録が安定してくるまでは同じカテゴリで付け続けるということが非常に大事です。自分ルールが決まって、毎月のカテゴリの割合があまり変わらなくなってきたら、そこで初めて段階的詳細化が必要かどうか判断すればいいです。


家計簿は、記録をつけてからフィードバックとして活かせるようになるまでに、ある程度のデータが必要になります。そのため、どうしても時間が掛かってしまいます。だから、途中で嫌になってやめてしまう人が多いのだとも思いますが、時間のかかるものだと長い目で考えてみてください。

私がカテゴリを見直すのは年に1回程度です。つまり1年間くらいは同じカテゴリで記録をつけ続けた方がいいということです。だからこそ、普段の「記録をつける」という作業のハードルをいかに下げておくかが大事になります。

自分の支出パターンを決めたり、クレジットカードの数を減らしりするのはそのためです。諦めずに一緒にやっていきましょう。これから投稿して行く内容があなたのモチベーションになるよう、私も頑張ります。


◆ 今週の課題

① 支出のグラフ化する。
既に家計簿をつけている方は、今月の自分の支出をグラフ化して、確認してみましょう。カテゴリの中で利用金額の大きなカテゴリはなんでしょうか。利用回数が多いのは、現金ですか、カードですか。1日何回支出する場面があるでしょうか。そういったことをなんとなくではなく、数値化して、グラフ化して確認をしましょう。

② 家計をつける目的を再確認する。
なぜ家計簿をつけてみようと思ったのでしょうか。1か月に1度、思い返してみるといいと思います。

③ 自分ルールを決めてみよう。
「カテゴリを細分化する前に重要なこと。」に書いたような自分ルールを決めてみましょう。

来週は、カテゴリをどう細分化していくか、を具体的に見ていこうと思います。


#家計簿 #幸せになる家計簿 #コラム

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