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厚労省、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を新設

 2024年度、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を厚生労働省が新設すると発表しました。
 死亡や転落などの事故は減っていますが、転倒や腰痛などの労働災害が増加しています。転倒や腰痛は日常生活や仕事への影響が出やすく、身体機能の衰えにより発生する場合も多いため、事故を起こす前に運動指導などの備えを促したい考えです。

 5月から実施計画の受け付けを始め、審査を経て補助が決定されます。理学療法士ら専門家による体力チェックや運動指導を実施する企業には、100万円を上限とし費用の4分の3を給付するそうです。

 厚労省の既存の補助金は、60歳以上を雇用する企業が対象でした。しかし、女性で50代から転倒や腰痛が増える傾向にあると労災の統計があり、身体機能が60歳で急に衰えるわけではないことから、高齢者に限らない補助の新設を決めたそうです。

 「人生100年時代」と呼ばれている昨今では、健康に対する価値観や社会構造も変化しつつあります。労働の中での健康を考えることで、適度な運動、食生活の改善、質のよい睡眠を意識し、年齢にかかわらず健康的に働ける社会になることを願います。(H. S)                                                                                                                                

参照:日本経済新聞(2024年3月22日付)
日経電子版(2024年3月22日付)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79423250R20C24A3EP0000/
厚生労働省ホームページ「人生100年時代」に向けてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000207430.html