CS3
壊れやすいものには惹かれるね。
直しがいがある。
完璧な人間などはいないが
正直な人間がすきだ。
「アスカ…ワルイヒト」
影にかくれていた少女が指をさした。
このヤンキー。まぁ、ワルイヒトっぽいよね。ヤンキーだし。
私と比べたら対照的だものね。
「ちょ。アタシはこんな感じだけど悪者ではねーよ。あと、なんでアタシの名前っ…。」
アスカっていうのね。
ヤンキーっぽい…。
「とにかく、このパレットは少し預からせてくれ。すぐには直せそうにない。」
「わかった。最短でいつ頃できる」
「二日…だな。二日。」
少女が走り回っている。
なんなのかしら。この子。助手かなにかかしら。
「ユミ。ユミ。ユミ。」
「ユミは、シハイシャ。シハイシャ。」
シハイシャ…?
「ちょっと、Aiちゃん。…悪いな。このAi最近バグが多いんだ。僕が開発した。Ai。CS3だ。このAiをつかえば、この世界のデモンストレーションが可能。僕に見えない世界はない。」
「あたしは、バグじゃ、な、い、よ。ごおおおおおお。」
「ごおおおおおおおおお。」
Ai(エーアイ)とよばれる、この女の子は
背丈は子供くらい。130cmくらいかしら。
ふたつむすびで、髪はボリューミィ。
このふたり、やたら髪がボリューミィ。
美容室にいってないのかしら。
そういう、あたしもボリュームは負けてないんだけど。
服は。GO中村とよばれるラボの主の
私服…?をオーバーサイズできてるのかな…。
ビジュアルはとんでもなくかわいい。
ビジュアルも、、創造したオリジナルかしら…。
ロリコン…?
Aiちゃんの、口が
カチカチッとなった。
「あぁ。もう眠いみたいだ。」
膝がかわいて、パリパリになってきた。
頭上から、ドドンドドンと音がした。
「なんの音だ?人はもう校舎にはいないはず…」
音は大きくなってきた。
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