手荷物

君は手荷物を放して
軽くなった手を振って
次はいつ会えるかな
少し暖かい 都会の人ごみで

好きでいることに疲れて
眠る手を握りしめて
伝えれば壊れてしまうと
飲み込んだ恋を にごった夜のせいにして

君と買い物をして
想い出を紙袋に詰め込んで
次は何処へ行けるかな
春を待つ 都会の真ん中で

好きでいることを続けて
眠る頬を撫でて
踏み込めば離れてゆくと
わかっているつもりの にごった夜が明けて

誰かのものになんて 誰もならないさ
だけど僕の隣に 今日 君が居るなら
それで構わないと 強がりも嘘も
もう聞き飽きただろう
僕だって言い飽きたから
次の約束をしよう 何処へでも行けるから

君の手荷物を放して
軽くなった手を振って
次はいつ会えるかな
少し暖かい 都会の人ごみで


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