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#創作怪談
短編怪談「仮眠する幽霊」
とある地方都市のごみ焼却施設で働いていたNさんという方の話。
数年前。そこに勤めていた武藤さんという方が急病で亡くなられた。武藤さんはNさんとほぼ同期入社のベテランで、亡くなられた当時は五十代前半。まだまだ働き盛りだったうえ、仕事も出来たし人当たりもよく、同僚や若手、施設の事務方からも慕われていた。
小柄で華奢な体型に角刈り、銀縁の眼鏡。真面目なおじさんを絵に描いたような人だった。
も
とある地方都市のごみ焼却施設で働いていたNさんという方の話。
数年前。そこに勤めていた武藤さんという方が急病で亡くなられた。武藤さんはNさんとほぼ同期入社のベテランで、亡くなられた当時は五十代前半。まだまだ働き盛りだったうえ、仕事も出来たし人当たりもよく、同僚や若手、施設の事務方からも慕われていた。
小柄で華奢な体型に角刈り、銀縁の眼鏡。真面目なおじさんを絵に描いたような人だった。
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