見出し画像

特別講義 陸:メディアに騙されないデータの読み方 基本のキ

ファクトチェック、データから見るXXなどの言葉を最近よく見る。データを用いて状況を分析していく姿勢はとても素晴らしいものだ。しかし、データを使っているという理由だけで相手を信頼するのはかなり危険である。なぜなら、そこら中で我々をだますためのテクニックをちりばめているメディアが数多く存在するからだ。今回はこの騙しへの対策の基本を諸君に授けたい

テレビ、新聞、ネット…おおよそ人が作成する情報のほとんどは何らかの偏りがある。どうしても意見を主張するためにデータを集めて作成してしまうことから、意見のためのデータになってしまうからだ。例えば、政権批判をするためのデータ、共産主義国のプロパガンダを検証しないままに報道するなどである。

また、良く見せたいがゆえにデータをゆがめた形で表現していることもある。例えば、グラフの見せ方、怪しげなパワポ、謎のアンケート等である。

今回の騙し対策は基本のキなのでベーシックなことから語る。以下に挙げる項目から事例が即座に想定できる諸君は心配ないが、自信がない諸君はぜひ読んでほしい。

①グラフを用いた騙し方
②分母を使った騙し
③公平を装った団体の見抜き方

それではいこう!

ここから先は

5,836字 / 16画像

¥ 555

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?