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エポック20のレビュー

これはdYdX エポックレビューの第21版です。dYdXコミュニティとエコシステムからの最新情報を紹介します。
この記事は、こちらの記事を翻訳、一部変更したものです。
詳細や最新情報は、DiscordTwitterコミュニティフォーラムに参加して入手してください。

こちらのドキュメントでは、エポック20の重要事項をご確認いただけます。

エポック 20 のハイライト

エポック20 (2023年2月14日 15:00 UTC - 2022年3月14日 15:00 UTC) では、ウォッシュトレードとして特定されたアドレスはありませんでした。

パフォーマンス指標

報酬に関するデータ

  • 獲得した報酬の合計
    現在までに63200件のユニークなウォレットが、遡及およびトレーディング、流動性マイニング報酬によりDYDXを獲得しました。

  • 対象となるLP(流動性プロバイダー)アドレス
    獲得した1,150,685DYDXは、対象となる75のアドレスへ配布されます。
    0.25%のしきい値を満たす77のマーケットメーカー(新規16、既存61)が次回の報酬獲得の対象となります。

  • 排出量の削減
    コミュニティの投票により、取引報酬が287万 DYDXから158万DYDXへ 45%削減されます。削減による余剰分のDYDXトークンは、各エポック129万DYDXとなり、dYdXのコミュニティガバナンスの報酬トレジャリーに追加されます。

  • エポック20の獲得金額
    3600件のユニークウォレットがトレーディングとLP報酬により400万 DYDXを獲得しました。

コミュニティトレジャリー

約766,703 DYDXがコミュニティトレジャリーに帰属し、1,726,028 DYDXがエポック20の過程で報酬トレジャリーに蓄積されました。dYdXコミュニティは現在46.8Mにアクセス可能です。コミュニティトレジャリーと報酬トレジャリーに蓄積されたDYDXは、DAOとコミュニティのイニシアチブ、貢献者への助成金、流動性マイニングなどに使用されます。コミュニティトレジャリーの詳細については、ドキュメントを参照してください。

取引報酬の45%削減の提案が投票で可決したことで、エポック21以降は差額の1,294,520 DYDXが報酬トレジャリーに付与されます。

循環供給

全体のDYDX供給の16.36% (トレジャリーに転送された未獲得の遡及報酬およびDYDXコミュニティトレジャリー付与分を除く) は、エポック20の終わりに流動的であると見なされます。 トークン割り当ての詳細は、ドキュメントを参照してください。

ガバナンスアップデート

  • Reduction of Trading Rewards by 45% - トレーディング報酬を45%削減
    3月13日、コミュニティは2,876,712 DYDXから1,582,192 DYDXに取引報酬を45%削減する提案への投票を行いました。削減された資金(1,294,520 DYDX)は、報酬トレジャリーへ追加され、dYdXコミュニティによる監督およびガバナンス投票(ショートタイムロック)のもと、使用可能となります。

  • Increase Max Funding Rate to 4% - 最大ファンディングレートを4%に引き上げ
    3月17日、全てのマーケットでファンディングレート(資金調達率)を4%に引き上げました。これにより、トレーダーを保護し、緊急時の迅速な対応を可能とすると共に、 為替リスク等を最小限に押さえます。メンバーは、オンチェーンDIPを提出することが可能です。

  • Introduce a Market Maker Rebate Program - マーケットメーカーリベートプログラムの紹介
    2月22日、コミュニティは「マーケットメーカーリベート」の導入を提案しました。これはWintermuteのv4ヴァンガードの提案の一部であり、リベートプログラムは、持続可能な方法でメーカーの流動性にインセンティブを与えることを目指します。

ディスカッションの要点

dYdX V4へインセンティブ統合を推奨

3月2日、Xenophon Labsは、インセンティブの設計およびdYdX v4でDYDXトークンが果たすべき役割に関するディスカッションを投稿しました。

  • セキュリティ
    (1) USDCベースのセーフティステーキングモジュールを実装して、プロトコルを補強。
    (2) 排出量を管理するために1 ~ 3 人のコミュニティメンバーからなるマルチシグを設定。
    (3) Immunefiのバグバウンティ(報奨金)プログラムに100万ドルを投じる。

  • 流動性
    ボリュームベースの LP報酬メカニズムを実装。オーダーブックの規模や範囲、稼働時間はdYdXチェーンのコンセンサスでは追跡されません。

  • ユーザーの適応
    (1) 現在の取引報酬モジュールの排出量を削減。
    (2) 航空会社が提供するマイルまたはポイントのように、V4の取引報酬にDYDXではなく、ポイントベースのアプローチを試す。

dYdXのエコシステムに関する最新情報

  • dYdX助成金プログラム
    dYdX Grants Trustは、遡及助成金の対象に関するガイドラインを公開しました。また、Funding Rate Bounding Research(ファンディングレートに関する調査)に資金を提供しました。

  • dYdX Academyのローンチ
    2月14日にスタートしたdYdX Academyは、すべてのレベルのユーザーを対象にした記事や動画を提供。DeFiやDEXおよびWeb3のオンボーディングでは、知識不足が指摘されています。dYdX Academyは、dYdXの金融へのアクセスの民主化という使命をサポートし、このギャップを埋めることを目指しています。

  • デリゲーション(委任)
    DYDXトークンを保有するが、提案を検討する時間がない場合、提案権や投票権を委任することを検討してください。DYDXやstkDYDXを、27名の承認済みデリゲートの1人に委任することができます。
    デリゲートはこちら:http://dydx.community/dashboard

一般的なアップデート

  • 3月11日、dYdXは、USDCがディペッグされた場合に起こることを説明する記事をリリースしました。これは、シリコンバレー銀行、すべてのポジション、担保、資金調達を取り巻く最近の出来事に照らしてのものです。USDCディペッグが発生した場合には、USD換算の価値が少なくなります。USDC-USDの価格変動と資金調達の結果として、トレーダーが清算されることはありません。詳細はこちらの記事を参照してください。

  • 3月10日、高速出金リクエストの増加により、dYdXチームは流動性プールが空の場合、高速出金を処理できない可能性があり、プールは順次、約12時間後に補充されると発表しました。詳細はこちら

  • 2月23日、dYdX財団のEMEA GTMおよびエコシステムリードである Jamesは、cegaと共にデリバティブのイノベーション、DAO、ガバナンス、および分散型に関するポッドキャストを配信しました。 詳細はこちら

  • 2月21日、KaganとFox Labs チームは、dYdX Trading Journalのための助成金を提供しました。ユーザーは取引パフォーマンスを計画し、主要な統計をビジュアル化し、共有することができます。Trading Journalの詳細はこちら

  • 2月21日、dYdX財団は「Learnings from v3 Governance」レポートを公開しました。経験と観察から得られた重要な洞察と考察の概要を提供し、関連する議論を促すことを目的としています。詳細はこちら

  • 2月17日、dYdX財団は初めてのdYdXコミュニティホールを主催しました。dYdX財団の戦略に関する最新情報やdYdXトレーディング社のチームからのエンジニアリングアップデート、サブDAOの更新、コミュニティとガバナンスに関する一般的なアップデート、新設されたdYdX Academyに関する情報を発信しました。

今後の計画

  • エポック20が終了し、エポック21がスタートしました!エポック21は3月14日15:00に自動的に開始され、4月11日15:00に終了します。

  • マークルツリールートは3月17日にオンチェーンで公表され、7 日間の待機期間がスタートしました。エポック20の報酬は、3月24日 23:37 (終了から 7 日後プラス8時間の遅延) 以降にこちらから請求可能になります。トークンを受け取った後は、転送およびdYdXガバナンスでのデリゲート(委任)が可能となります。

  • アドレスおよび報酬ペアのリストであるマークルツリーデータは、こちらから取得可能です。利用可能です。Merkle Distributorスマートコントラクト(0x01d3348601968aB85b4bb028979006eac235a588)は、マークルツリーの残高に基づき、DYDXトークンの報酬を分配します。


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